嵐気 4

文字数 4,498文字


 アベル・サムエル・マルティは、興味深げな目線を街の其処(そこ)彼処(かしこ)に投げ掛けながら、早朝のアンダイエの目抜き通りを一人で歩いていた。14歳という年齢(とし)相応の顔が、初めて見る異邦の街並みに輝いている。
 浮き島であるアンダイエは、帝国古王朝期の文化を引き継いだ街の典型と聞いていた。
 実際に観てみれば、確かに(アベル)の育った西方風俗──シラクイラの人々はそれを蛮族の因習と蔑むが…──の色濃いカルデラの地とは明らかに異なる街だった。カルデラを初めて出たアベルにとってそれは、早朝でほとんど人影のない街並みを見遣るだけでも、たいへんに興味を(そそ)られるものだった。

 例えば街の大きな辻々に設えられている時計一つ取っても、アベルの生きるカルデラの地では〝日時計〟が一般的であったが、此処アンダイエでは、浮き島の街に多く見られる『水石』を用いた〝水時計〟だった。
 アベルは得心した。なるほど、日々生活している〝大地〟そのものが空に漂っている浮き島では、方位が定まらねば時を計れぬ〝日時計〟は役に立たない。諸々高く付くのだな、などと思いつつ、曇りや雨の日でも時が判るところについては、こちらの方が優れていると感じ入った。

 ちなみに『水石』とは、大気中の水の元素を液化して取り出すことのできる魔力を込められた石──魔晶石──のことをいい、水源の確保の難しい浮き島という仮初(かりそめ)の土地で人が暮らしてゆくためには必要不可欠なものである。飛行石と並んで重要なインフラストラクチュア(社会資産)だった。

 其れはさて置き──。
 現在(いま)は〝敵地〟ということになったアンダイエに潜入する身のアベルであったが、潜入を果たした2日目には、姉の心配を他所に、旅の商人の姿で早くも市中へ繰り出していた。
 潜入して4日が経ったこの日も、異母兄(アティリオ)(クロエ)を説き伏せてアンダイエの市中に繰り出していたのだった。その名目は、ルージューの政商ピエルジャコモ・コレオーニがアンダイエにも開いているの商館に〝渡りをつける〟ことだった。
 弟がしれっとそれを願い出た時の気負う処の無い涼し気な言い様に、クロエは何をどう説いて諭せばこの無茶を正すことができるのかと呆れるふうな表情をしたのだが、直後に異母兄(アティリオ)の方が軽く肯いてそれを許してしまっていた。
 ルージューの男子(おとこ)たる者、自分の身は自分で守るものであるし、異邦の地を歩くのに14歳という年齢(とし)は決して早くはない。この様な仕儀とはなったがいい機会だ。
 そう言った異母兄はクロエにきつい目の表情を向けられ慌てて付け加えた。コレオーニの商館は此の地で最も安全な場所の一つだが、いま我ら全員で訊ねるのは得策ではない。ここはルージューの一族の中で一番〝顔を知られていない〟アベルを遣るのが一番だろう、と。
 まだ得心のいかぬ表情(かお)姉上(クロエ)が何かアティリオに言い出す前に、アベルはさっさとアンダイエの朝の空気の中に飛び出してきたのだった。
 そうして、生れて初めて見る〝カルデラの外〟の世界の香りを愉しんでいる。


 アベルがその視線に気付いたのは、教えられていたコレオーニ商館への道を外れて、街区の中央に開かれた市民の憩いの場となっている水場の杜の方へと遠回りをしていたときだった。水辺の景色がカルデラの地に似ていると、自然と足が向いたのだ。
 視線は獣のものだった。
 声もなく、只じっと本能的な〝恐怖〟に瞳を凝らすように固まっていたのは、池の(ほとり)に繋がれた若いグリフォン(大鷲獣)のもので、その視線の先を目で追ったアベルは、そこに小さな人影を見た。
 冬の朝の冷たい空気の中に〝影〟が立ち竦んでいるように見えた。──それが黒衣黒髪の人のものであることに気付くのは後になってからである。
 グリフォンは常にない緊張に身体を強張らせているが、切っ掛けがあれば眼前の人影に鋭い爪を突き立てるだろう。グリフォンが恐慌に陥る寸前であるのをルージューで育つ者は一目で理解した。

 咄嗟に身体が動いていた。お守り代わりに常に首に下げている〝鷲笛〟を口に当てる。始めから強くは吹かない。静かに音を風に乗せ、少しずつ音──…人の耳に聴こえることはないが──を厚く膨らませていく。何とか落ち着かせようと笛の音を操る。
 グリフォンが笛の音を捉えた。周囲を警戒するように鷲の首を巡らせている。だが状況は好転しそうにあかった。未だ〝昂った〟気が頂点に達してはいなかったが、直にそうなるように思えた。
 どうする? アベルは自問しつつもグリフォンの傍らに立ち竦む人影へと歩を進めた。何とかグリフォンを刺激することなく人影の横に来たとき、初めてそれが黒衣黒髪の少女であることに気付いた。年齢(とし)の頃は14歳のアベルとそう変わらない。肌の白さが印象的だった。死人の様に白い……。アベルはその美しい貌を横目にみながら、そう思った。
 少女は傍らに立ったアベルに顔を向ける。紫色の瞳が、訝し気にアベルを見た。アベルは意を決した。矢庭(やにわ)に鷲笛を強く吹く…──〝グリフォン封じ〟と呼ばれる音で、数舜の間だけ動きを止めることができる。そうして少女の白く細い手を取り、後は後ろも見ずに駆け出す。黙って付いてくる少女の身体はとても軽かった。
 手近の木の裏に飛び込んだ時、グリフォンは大きく翼を打って飛び上がろうとしており、首に括られた鎖が大きな音を立てていた。アベルは木の陰で息を整えると、鷲笛に息を吹き込んでグリフォンを宥めに掛かる。しばらく吹き続けていると、やがてグリフォンは落ち着きを取り戻し翼を畳んだ。
 アベルは一息吐くと、側らから覗き込むふうに様子を窺っている少女に向けて笑顔になって言った。
「怖くはなかった?」
 少女は無感動な貌で小さく頷いて見せた。アベルはすっくと立ち上がって続けた。
「翼獣……とりわけグリフォンは君が思っているよりもずっと膂力があって危険な生き物なんだ。1人で不用意に近付いちゃいけないよ」
 云って、土草の上に手と膝を突いている少女に手を差し出す。少女はその手を取って立ち上がると云った。
「まだお名前を訊いておりませんわ」 鈴を振るような声だった。
 アベルは慌てて応えた。
「アベルです。──アベル・サムエル……」 マルティの名は出せないことに気付く。それで母方の家名を出した。「…──シメネスと申します」

「では、アベルさま。先程のこと、ありがたく存じます。はじめてお目にかかりますわね。わたくしのことはアルテーアとお呼びくださいまし」
 その声には少し〝険〟があった。アベルの眉根が曇る。先の自分(アベル)の言い様が頭ごなしの説教に聞こえたかも知れない。表面にはほとんど表れてはいないが、内心気分を害したのだろう。
 それに、家名を伏せられた。ということは〝お忍び〟ということか。それはアベルもそうだったのでこれ以上は踏み込まない事にする。礼儀だ。が、少女──アルテーア──の物言いと物腰から、(いず)れ〝名のある家〟の生まれだろう、とアベルは理解はした。
 ルージュー一族の中で生まれ育ったアベルとしても〝気位の高い女性〟は常に身近に居り、寧ろ見慣れていた。またそういった女性の扱いに慣れてもいたのだが、いまは敵中に潜む身である。時間も惜しかった。だから彼女の自尊心を慰めることに付き合うことはしなかった。

「ひょっとして、気に障る物言いに聞こえたかも知れないね? だから謝る。──それじゃ先を急いでるので、これで……」 言って少女に背を向ける。
 それからそれが異母兄(アティリオ)のよくやる言い様に似たと気付いて、内心でだけ顔を顰めた。


 一方アルテーアは、機嫌を損ねたことに気付きながらそこに(おもね)ることをしなかったアベル・サムエルという少年を、寧ろ好ましいと感じた自分に気付いたのだった。
 彼くらいの若年の貴族の子らは、アルソットの家名を出す以前に、彼女の〝表側〟の立居と振舞いに遜ってみせる者が大半である。このように〝彼女の無礼〟を軽く流し、(あまつさ)え物怖じせずに直言の出来る者を見たのは、初めてのことだったかも知れない。

「もし……お待ちを」
 アルテーアは、アベルの背に声を掛けていた。
 振り向いたアベルにアルテーアは訊いた。
「先程の笛……笛ですね? 西方の殿方は皆さま嗜んでおられるのでしょうか?」
 この少女なりに屈託なく訊いているのだろう。紫色の目の中に興味を抱いたふうな光があるのに、14歳のアベルは少しドギマギさせられた。



「アロイジウスが捕まったぞ」
 部屋に入ってくるなり、そう男が声を上げた。竜騎の胸甲に高級士官を示す緑色のマントを着けている。
 部屋に居たアニョロ・ヴェルガウソとアティリオ・マルティは互いの顔を見合せ、それから声の主──西方軍竜騎テオドージオ・ダオーリオの顔を見返した。

 西方軍の営舎の一室。そこは首席武官ボニファーツィオ・ペナーティの腹心の一人であるダオーリオが提供した部屋だった。室内には彼ら3人の他アティリオ・マルティの従者──…に扮したクロエ・マルティ──が居るだけだったが、ダオーリオは従者の正体(クロエ)については知らない。

 そのダオーリオは此度の観兵式ではペナーティより留守居役を頼まれ、長官府附きの竜騎大隊の約半数を束ねアンダイエの守りに就いていた。当年31歳。派手な所の無い堅実一途な男である。在所の竜舎にアニョロ・ヴェルガウソとアロイジウス・ロルバッハが訪ねたときも、ペナーティの書状を読み終えるや、怪訝な表情一つ浮かべるでなく一行を迎え入れてくれたのだった。

 その際の遣り取りはこうである。

 ──マンドリーニに嵌められたと?
 ──はい。
 ──シラクイラの納得していることではないのか?
 ──確かにこのまま推移すれば、何事もなく〝納得したことになる〟でしょう。
    ですがルーベン・ミケリーノを除けば、潮目は変わります。
    我らはシラクイラ(中央)の意向で動いている訳ではありません。
 ──聖王朝にとってこの潮目を変えることに益はあるか?
 ──変えても変えなくても、長い目で見れば益は変わらないでしょう。
    が、係る損に限って言えば、現在(いま)の流れの方が大きなものになろうかと。
    それに……このままでは長官府と西方軍の面目が立ちません。

 それでもうダオーリオは、後は何も言わなかった。
 営舎の一室をルージュー・マルティの御曹司とその従者に提供し、自らはペナーティの指示に従って留守居の諸隊(西方軍)を纏めるために奔走を始めた。
 彼もまた地方出身の竜騎であり、マンドリーニのような中央(シラクイラ)の権門を好いていなかったのだ。

 ……それが2日前である。


 そのダオーリオが今日になって部屋を訪ねて来て、部屋に入るなりそう言ったのである。
 アニョロとアティリオが先を促す様に黙していると、当のダオーリオが口を開くより先にクロエが同行の2人に質していた。
「……それで、今回の()()は一体どういう〝策〟なのです?」
 ()()がアティリオかアニョロの策であろうと微塵も疑っていない口調であった。が、質された2人は言葉に窮して黙ってしまった。互いに視線を遣るだけである。
「うそ……」
 それでクロエも、これが〝予定されたことではない〟ことを理解した。
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登場人物紹介

■エリベルト・マリアニ(12 →19 ⇒22歳/♂)


竜騎見習い →聖王朝宮中竜騎(アレシオ・リーノ近習衆筆頭)




本作の主人公の1人。蒼い瞳、「麻くず」の色の髪トウヘッド。幼少時より〝物静かな〟顔立ちながら、その瞳に怜悧さを宿していたという。成人後は精悍さが強調されるのはお約束。もちろん均整のとれた長身。


生家は聖王朝の武門プレシナ大公家に代々使える宮中竜騎の家柄で、父リスピオは大公麾下の〈プレシナ大隊〉にあって筆頭の竜騎長である。


アレシオ・リーノの竜騎見習いへの志願の折での〝とある行い〟がアレシオの目に留まり、取り立てられることとなる。以後、彼の半身とも言うべき存在となった。




主人公の1人アロイジウス・ロルバッハの竜騎の師であり、そのアロイジウスの姉ユリアを妻に迎えた。


そのユリアを巡り権門マンドリーニ公の勘気を被り、第1部の後半では近習衆を解任され閑職に左遷の憂き目となっているが、アレシオ・リーノからの信頼は些かも損なわれていない模様。




<メイキングこぼれ話>


モデルは『銀河英雄伝説』のキルヒアイスですよ、それは。(笑)


物語の幕開けの視点の主人公なのに、以降、第1部ではほとんど出番がありません。(汗) 失敗ですねぃ。


でも物語全体ではアレシオ・リーノの片腕として活躍することが約束されているので〝問題無しノープロブレム〟なのですよ!

■アレシオ・リーノ・プレシナ(11 →18 ⇒21歳/♂)


竜騎見習い →プレシナ第2大隊第3中隊長 ⇒第2大隊次席指揮官(プレシナ大公家嫡子)




本作の主人公の1人で、聖王朝三公の1つ、武門のプレシナ大公家の嫡子。黒曜石の瞳、射干玉ぬばたまの髪の美丈夫──女性と見紛う美貌ながら溢れる才気、命令することになれた物言い、美しきモノへの憧憬、貴族たる気概と魂……、そして前線に兵と共に在ることを厭わぬ剛健、という真の武人。(盛り過ぎw)




自らの竜騎見習いの志願の折に出会ったエリベルト・マリアニを〝竹馬の友〟として側に置き、緩慢な衰退の中にある聖王朝にあって、火薬を始めとする科学技術を利用した軍制への改革を推し進めている。


かつては元老院派の論客ランプニャーニ宮中伯に学び武威に慎重な姿勢を見せていた。


なお、自身の傲慢を戒めるためか、幼き日に施しをした〝へロット下層民の娘〟から突き返された小金貨をペンダントとして常に身に付けている。




<メイキングこぼれ話>


当然こちらはラインハルトと思いきや、黒髪の美しい貴公子。現在なら『キングダム』の嬴政な感じでしょうか?


本作全般の主人公。やはり真価は第2部以降……ということに。


ちょっとだけネタバレな感じで言うと、〝ジブリ作品『風立ちぬ』の主人公は自分の理想的な美にしか関心のない残酷な男〟というキャラ分析を読んでインスパイアされてみました。そういう複雑なキャラを描いてみたいです。(笑)

■アロイジウス・ロルバッハ(8 →14 ⇒17歳/♂)


戦利奴隷 →竜騎見習い ⇒独立竜騎(西方軍長官府附き武官/ロルバッハ家当主)




本作の主人公の1人で最年少の少年竜騎。鳶色の目と同じ色の巻き毛の髪。頭の回転が速く弁も立つ。


元はアンダイエの工房職人の子だったが、アンダイエが聖王朝に攻め落とされたことにより姉ユリア共々戦利奴隷となった。奴隷市でロルバッハ砦の独立竜騎ファリエロに救われたことで姉と共にロルバッハの養子となり竜騎となる。




竜騎として養父とエリベルト・マリアニの薫陶を受け、優れた若武者であると共に〝知識の間〟ではアニョロ・ヴェルガウソと同窓という文武両道の者である。


その人物像の最大の特徴は〝誠実な為人ひととなり〟で、理よりも情で行動する。


アニョロとはその妹アニタと共に兄妹同然に育つ。そのアニタとは互いに憎からず思う間柄であるが……。




<メイキングこぼれ話>


いたって〝普通の〟主人公です。多くを語る必要はないという……。(笑)


モデルは安彦良和の『アリオン』の主人公アリオン。


……でも、ちょっと不幸な出来事が続いてますね。ごめんよ、アーロイ。

■アニョロ・ウィレンテ・ヴェルガウソ(18 ⇒21歳/♂)


竜騎見習い ⇒アンダイエ商館長代理(ヴェルガウソ子爵家当主)




本作の主人公の1人。17歳で父を流行り病で失い子爵家を相続した。ヴェルガウソ家はタルデリ宮中伯家を補佐する官吏貴族の家で、画に描いたような中級貴族の家柄。貴族社会の体面は立てるが個人にへつらうということをしない性格で、少々扱いにくい人物。


一応、竜騎見習いの資格はある(師は友人でもあるエリベルト・マリアニ……)が自他共に認める文筆の人で、聖王朝の学術機関〝知識の間〟で学ぶ学徒である。知恵者を気取っている。


アロイジウス・ロルバッハの身元引受人を父から引き継ぎ、彼とは兄弟のような仲。アニタという名の妹が1人いる。




主家の主ポンペオ・タルデリの西方長官着任に伴いルージューの地に赴任、アンダイエ商館の館長代理として聖王朝西方の情報収集を取仕切っている。そういった〝裏向き〟の活動の中でルージューの姫君クロエと出会い、見初めることとなる。


左利き。




<メイキングこぼれ話>


立ち位置的には『アルスラーン戦記』のナルサス(当然ダリューンはエリベルト)。……なのだが、キャラの造形は『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックな感じ。気の措けない〝身内〟に見せる気さくさと、貴族社会の中での達観した立居振舞とのギャップが魅力……に描きたいものです。

■ジョスタン・エウラリオ・マルティ・ポーロ(20 ⇒23歳/♂)


ルージュー辺境伯マルティ家 次男




本作の主人公の1人。物語の序盤から西のカルデラの側に居る〝いま一人の〟貴公子。(……なのだが、アレシオ・リーノ同様、第1部では余り目立っていない。)


西のカルデラの地に6つの邦を束ねるルージュー辺境伯を世襲するマルティ家の御曹司で、多くの兄弟親族がいる。


聖王朝に先駆けて火薬主体の軍制を模索するなど天賦の〝戦の才〟を持つも、一族に関わる諸豪族の干渉に嫌気がさしており、すぐ下の異母弟アティリオと図って〝出来た弟〟と〝うつけの兄〟をそれぞれに演じ、周囲の目を欺きつつ韜晦していた。


〝果断の人〟の二つ名を持つ。




その二つ名の通りの〝動くべき時の果断さ〟と〝動くべからざるそうでない時の泰然さ〟を合わせ持ち、〝過去に縛られない柔軟さ〟と〝こうと決めたら梃子でも動かぬ頑固さ〟がある。


欠点は、大邦ルージューの御曹司として育ったためか他人の風下に立つことに慣れておらず、侮られることを嫌うこと。が、傲慢であるかと言えばそういうばかりでもない。


政略で名門ユレ家の姫オリアンヌを妻に迎えたが、夫婦仲はたいへんに睦まじい様子。


プレシナ大公家の嫡男アレシオ・リーノを高く評価し、警戒してもいる。




<メイキングこぼれ話>


アレシオ・リーノの好敵手ライバル。精悍で豪快な兄貴系。イメージは『十二国記』の延王 小松尚隆かな。


〝戦バカ〟を触れ回っていますが実は深慮の人のよう。


でも人間としては判りやすく、裏表のないナイスガイを目指します。

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