第一幕第八場(9)
文字数 549文字
ゲン、スーツケースの中からつぎつぎとランジェリーをとり出しながら、語り始める。
以下、ゲンはリキに、タカはハツに向かって、それぞれ語り続ける。
どうしてその町が海に沈んだか、教えてあげようね。
昔むかし、ひとりの王さまがありました。
とても、とても、よい王さまでした。
王さまには、ひとりの娘がありました。
とても、とても、キレイなお姫さまでした。
王さまは、その姫を、とても、とても、愛していました。
なぜなら、王さまにはその姫が、亡くなったお妃の代わりのように思えたからです。
昔むかし、ひとりの王さまがありました。
とても、とても、よい王さまでした。
王さまには、ひとりの娘がありました。
とても、とても、キレイなお姫さまでした。
王さまは、その姫を、とても、とても、愛していました。
なぜなら、王さまにはその姫が、亡くなったお妃の代わりのように思えたからです。
ゲン、リキの服を脱がせ、彼にランジェリーをまとわせていく。