邪な気持ちには天罰が下る
文字数 457文字
そんな僕の考えを読んだかのように、ヨウコは自分に都合の悪い話を元に戻した。
もしかすると、本当に読めるのかもしれないが。
もしかすると、本当に読めるのかもしれないが。
僕の存在は、たぶん向こうには知られていない。岬さんだって話す義理もないだろうし、話したところで、金もヒマもない高校生など問題にもされないだろう。
それだけに、この話にはやっぱり触れてほしくなかった。
それだけに、この話にはやっぱり触れてほしくなかった。
言いはしたが、怒ってはいない。これも、いつものことだ。慣れてもいるし、この手のリアクションが実をいうと楽しみだったりもする。
だが、その邪な気持ちへの天罰はしっかりと、岬さんの口を借りて下った。
だが、その邪な気持ちへの天罰はしっかりと、岬さんの口を借りて下った。
胸がうずく。
笑顔で謝るのを、こっちも笑ってごまかした。だが、「仏の顔も日に三度」という。岬は僕にとっては特別の存在だけど、神でも仏でもない。再度の許しを期待してはいけなかった。
妄想キャラに対する、精一杯の気遣いのようだった。それは仕方がない。自分の気持ちを伝えられない僕には、相応の報いだ。