第2話 武漢のウィルス

文字数 1,046文字

新型コロナウィルスが世界で猛威を振るっている。人と人が固まったり、人と人とが往来するとウィルスを拡散するので、各国は江戸時代の日本のように鎖国をしている。
 このコロナウィルス、発症の地が武漢というのが、私には妙に引っかかるのである。武漢という字は、それ自体が武装した漢(おとこ)という風に読める。
 私はこの字から、中国の武装警察を連想する。中国の武装警察は、これまで何をしてきたか、強制立ち退きに反対する住民を武装排除し、法輪功、ウイグル、チベットを弾圧し続け馬三家などの強制収容所に送致してきたのである。
 送致された人々が強制収容所で生地獄を見たことは説明を待たない。
 最近では、香港で自由を求める黒いマスクをした雨傘運動の人々に催涙弾を投げつけ、棍棒で殴り、果てには市民に発砲までして病院送りにしたのである。
 そうこうしているうちに武漢の人々が変態ウィルスに冒され、自分からマスクをせざるを得ない状態になり、病院は満杯となり親族が亡くなり今度は自分達が泣く羽目になった。
 TVで武漢の人々がマスクを我先に求めて苦しみまくっている映像を見るにつけ、私は香港の人々の苦しみ、悲しみ、慟哭、怨みが天に昇り、それが積もり積もって天の怒りとして武漢に落ちたように思えてしようがない。
 日本人というのは、ある意味不思議な民族で、「善因善果、悪因悪果」ということが本能的に分かっているフシがある。しかし、共産化して久しい中国は、こんな基本的な人生の真理も忘れてしまったらしい。
 これまで世界は、中国国内のこうした忌まわしい非人間的行為に目を瞑り、みてみないフリをして来た。それは、中国市場を失いたくないからである。内政干渉という大義名分に隠れ、義よりも利なのが現実だった。
 しかし、武漢に落ちた神の怒りはこうした経済的利益をふいにしてしまった。それも全世界的規模で。
 そこで、五輪を控えた今の日本は中国にこう言うべきだろう。
 「東洋の友人として忠告するが、君のやっていることは間違っているよ」と。
 何となれば中国人というものは、日本人と競ったり戦ったりではなく、人生について語り合いたいと切に思っているように見えてしようがないからである。
 長い戦国時代を終わらせて和平へと導いた家康公だったらこの事態を見て何と言うだろうか、「
 即刻に鎖国し、用事のある異人は出島でよく吟味してから入れよ」と言うに違いない。
 令和の現代にもどうやら鎖国と出島が必要なようである。
 
 
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