ゲームスタート
文字数 1,222文字
ドンドンドン!
ヒュンドン!
ドンドンドン!
ヒュンドン!
戦闘機からミサイルが発射され、敵機を破壊する。
デジタルなゲーム、いわゆるテレビゲームのシューティングゲームだ。
最初は難しく感じるかもだが、何度も繰り返してやり直すことによって、経験値は積まれ的確な判断で敵機を撃破し、高得点をゲットすることができる。そしてさらなる奥のステージへ!進め!進め!進め!
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
集中力は最大限に高まり、百万分の1秒の判断で弾を避ける。
歌うように、踊るように、私は自機を操作する。指先の数ミリの動きが自らの生死を分ける、最高のスリルだ!
ゲームの世界は現実の体感を超える。
現実は既にゲームと成り果てた。
いや、違う。
君にこの光景はゲームのように見えていたのかもしれないが、これは現実だ。
悪魔が攻めて来た!
人間の心から生まれるという悪魔は無限に発生する虫のごとく、うじゃうじゃと、あとからあとから湧いてくる。
私は精神を高揚させ、集中力を途切れさせることなく、無限の永遠に敵機を撃破し続ける。
イエスちゃんは言った。
「私は少し準備があるから、それまでこれでよろしくねー」
ってなんだよ!と思ったが、彼女は手のひらから魔法のようにふわりとこの戦闘機をひねり出し、私をコクピットに突っ込んでエンジンをかけた。あぁ、意外となんとかなるものだなー。って普通はなんとかならねぇよ!しかしまぁなんとかなっているのはこの戦闘機の操縦かんが家庭用ゲーム機のコントローラーと同じものだったのだからだ。
「現実なんてゲームみたいなもんでしょ?」
そう、まさにそうね!日頃小説書きの現実逃避で磨いて来たゲームの腕が役に立つぜ!ウヒョー!とか言いつつも、なんなんだこの現実感のない現実は!悪魔となったあれやこれやを無慈悲に戦闘機の機関砲で撃破する。全くもって意味がわからない!というかそろそろ疲労がヤバい、なんとなくのテンションで保っているけど、そろそろ限界ですよー!
「助けてー!神さまーーッ!」
「ウイーッス、呼んだ?」
イエスちゃんは後ろの座席にどこからともなくヒュイっと現れる。
「イエスちゃん!準備はできたのか!もうこっち無理っスよ!」
「よしよし褒めてつかわす、ナイス下僕!」
「サンキュー神様!って下僕なのかよ!」
「下僕なのだよーキヒヒヒ!まぁまぁ、さておき」
「さておかれた!」
「反撃開始といきますか!」
「いってくださいなーッ!」
一瞬の沈黙。
「そう簡単にいきますかね〜」
ビタン!と戦闘機のコクピットの窓に顔を貼り付け悪魔くんが現れた。
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
私の鼓動は早鐘を打つ。
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
これはゲームではない。
最終戦争なのだ。
ヒュンドン!
ドンドンドン!
ヒュンドン!
戦闘機からミサイルが発射され、敵機を破壊する。
デジタルなゲーム、いわゆるテレビゲームのシューティングゲームだ。
最初は難しく感じるかもだが、何度も繰り返してやり直すことによって、経験値は積まれ的確な判断で敵機を撃破し、高得点をゲットすることができる。そしてさらなる奥のステージへ!進め!進め!進め!
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
集中力は最大限に高まり、百万分の1秒の判断で弾を避ける。
歌うように、踊るように、私は自機を操作する。指先の数ミリの動きが自らの生死を分ける、最高のスリルだ!
ゲームの世界は現実の体感を超える。
現実は既にゲームと成り果てた。
いや、違う。
君にこの光景はゲームのように見えていたのかもしれないが、これは現実だ。
悪魔が攻めて来た!
人間の心から生まれるという悪魔は無限に発生する虫のごとく、うじゃうじゃと、あとからあとから湧いてくる。
私は精神を高揚させ、集中力を途切れさせることなく、無限の永遠に敵機を撃破し続ける。
イエスちゃんは言った。
「私は少し準備があるから、それまでこれでよろしくねー」
ってなんだよ!と思ったが、彼女は手のひらから魔法のようにふわりとこの戦闘機をひねり出し、私をコクピットに突っ込んでエンジンをかけた。あぁ、意外となんとかなるものだなー。って普通はなんとかならねぇよ!しかしまぁなんとかなっているのはこの戦闘機の操縦かんが家庭用ゲーム機のコントローラーと同じものだったのだからだ。
「現実なんてゲームみたいなもんでしょ?」
そう、まさにそうね!日頃小説書きの現実逃避で磨いて来たゲームの腕が役に立つぜ!ウヒョー!とか言いつつも、なんなんだこの現実感のない現実は!悪魔となったあれやこれやを無慈悲に戦闘機の機関砲で撃破する。全くもって意味がわからない!というかそろそろ疲労がヤバい、なんとなくのテンションで保っているけど、そろそろ限界ですよー!
「助けてー!神さまーーッ!」
「ウイーッス、呼んだ?」
イエスちゃんは後ろの座席にどこからともなくヒュイっと現れる。
「イエスちゃん!準備はできたのか!もうこっち無理っスよ!」
「よしよし褒めてつかわす、ナイス下僕!」
「サンキュー神様!って下僕なのかよ!」
「下僕なのだよーキヒヒヒ!まぁまぁ、さておき」
「さておかれた!」
「反撃開始といきますか!」
「いってくださいなーッ!」
一瞬の沈黙。
「そう簡単にいきますかね〜」
ビタン!と戦闘機のコクピットの窓に顔を貼り付け悪魔くんが現れた。
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
私の鼓動は早鐘を打つ。
ダダダダダダ!
ドドドドドド!
これはゲームではない。
最終戦争なのだ。