第2話 緑ケ丘のスナック
文字数 904文字
二人でタクシーを降り、要の背中が店の中に消えてから一分後。俺がフリーの客のふりして入店すると、どんなに少なく見積もっても八十キロはある中国人みたいな顔の巨乳の雇われママがソファ席に案内してくれた。
そこは一時間飲み放題三千円の中箱のスナックで、俺の他に客は一人しかいなかった。その客もソファ席に座っていて、JUJUを十五キロ太らせたような巨乳ホステスが一人だけ隣に着いていた。
残りのホステスたちは、なぜか全員フロアに背を向ける形でカウンター席に座って待機している。八十年代のアイドル渡辺美奈代を二十キロ太らせたような巨乳ホステスが俺の隣に着いた。
ここはおっぱいパブではないのだが、全員Fカップ以上なのだと言う。巨乳と言っても太いのばかりだ。ここのホステスたちと並ぶと、要が貧乳でガリガリに見えてしまう。指名制の店ではないから、要を指名できなかった。ちなみに要は若い頃の吉永小百合に似ている。
美奈代と交替でやっと要が着き、「初めまして」とお互い初めて会ったような芝居をして、俺が入店してから一時間で閉店した。客が少ないと早じまいするらしい。
アフターで要を※ジャストのドリンクバーへ連れて行ってやった。
「ドリンクバーって懐かしい! 学生のころ以来だわ」
要は喜んでいた。そこで二時間ほど喋って愉しかったな……。
※ジャスト……全国展開している激安ファミレス
家で飲めば安上がりなのに、わざわざ店まで行って高い飲み代を払ってやったんだから、ホステスが客に対してそれなりのサービスをするのは当然なんだが、俺は一回店に行ったからって、すぐ「やらせろ」なんてムードのないことは言いたくない。
要はホステスだから客を選り好みしたりしないだろうし、何度か奢ってプレゼントしてやれば、それ相応の誠意を見せてくれるだろう。日曜にデートして恋人気分を楽しませてやって俺から誘えば、その流れで素直に抱かれてくれるだろう。
そうすればお互いに疑似恋愛を楽しむことができるし、これからだって日曜にはデートしてやるつもりだ。
「お店に来て」って頼まれれば、緑ケ丘のスナックになら行ってやろうとは思ってる。
そこは一時間飲み放題三千円の中箱のスナックで、俺の他に客は一人しかいなかった。その客もソファ席に座っていて、JUJUを十五キロ太らせたような巨乳ホステスが一人だけ隣に着いていた。
残りのホステスたちは、なぜか全員フロアに背を向ける形でカウンター席に座って待機している。八十年代のアイドル渡辺美奈代を二十キロ太らせたような巨乳ホステスが俺の隣に着いた。
ここはおっぱいパブではないのだが、全員Fカップ以上なのだと言う。巨乳と言っても太いのばかりだ。ここのホステスたちと並ぶと、要が貧乳でガリガリに見えてしまう。指名制の店ではないから、要を指名できなかった。ちなみに要は若い頃の吉永小百合に似ている。
美奈代と交替でやっと要が着き、「初めまして」とお互い初めて会ったような芝居をして、俺が入店してから一時間で閉店した。客が少ないと早じまいするらしい。
アフターで要を※ジャストのドリンクバーへ連れて行ってやった。
「ドリンクバーって懐かしい! 学生のころ以来だわ」
要は喜んでいた。そこで二時間ほど喋って愉しかったな……。
※ジャスト……全国展開している激安ファミレス
家で飲めば安上がりなのに、わざわざ店まで行って高い飲み代を払ってやったんだから、ホステスが客に対してそれなりのサービスをするのは当然なんだが、俺は一回店に行ったからって、すぐ「やらせろ」なんてムードのないことは言いたくない。
要はホステスだから客を選り好みしたりしないだろうし、何度か奢ってプレゼントしてやれば、それ相応の誠意を見せてくれるだろう。日曜にデートして恋人気分を楽しませてやって俺から誘えば、その流れで素直に抱かれてくれるだろう。
そうすればお互いに疑似恋愛を楽しむことができるし、これからだって日曜にはデートしてやるつもりだ。
「お店に来て」って頼まれれば、緑ケ丘のスナックになら行ってやろうとは思ってる。