こまったぞ、ココニキテ(その24まで)

文字数 1,155文字

 こんにちは。本日もお忙しい中、読んでいただき有り難うございます。
「さあ、どんでん返しだ。」の書評は全員「優秀作品」以上ということで、有り難うございました。
 令和三年十一月二日の日本経済新聞朝刊文化面で、村山は衝撃を受けました。切り絵画家である高木亮さんの偽本ブックカバーが紹介されていたのです。浅学にして存じ上げなかった訳ですが、やはり同じような発想の方というのはおられるものです。「最低2万はいる」なんて、同じじゃんか! と思いましたが、当記事や「読書メーター」のレビューを追っていくと、どうやら「最低二万は、居る」という内容のようでした。ふう。しかし、「ヒルマの賭け事」っていうのもあるらしいし、実はあたためていたネタも……。高木さんの『きりえや偽本大全』(現代書館)、早速注文しましたが、かくなる上は重複しないようにしたいなあ、と。もちろん本「NOVEL DAYS」上でも同じコンセプトの作品を作られている方はおられますし、ぶっちゃけそもそもパクリですから、まあ気負わずに行きたいですが。知ってしまうことの恐ろしさを感じております。

 **
 その23「車輪の下」
 タイトル的には簡単でしたね。ヘルマン・ヘッセ。ドイツ生まれのスイス人、ノーベル賞作家。青春小説として名高い作品ですね。中学に入るかどうかくらいの頃に読んで、最近再読しました。やっぱり今は、ハンスの父、ヨーゼフ寄りの読み方もできました。
「社畜の下」は、新人サラリーマン、もっと詳細設定としては、新人銀行員の悩みです。課長代理くらいまでは、まあ、昇れますからねえ。自分の将来像をどこに置くか。そんな時代もあったなあ、と懐かしく思います。最近は「理想の上司は?」などという質問に対して、「自分は新しいものを創造するので、今までの方を理想像には置きません」という部下をカッコいいと思いつつ、「型も大事だけどな」と呟く立場になりました。

 **
 その24「デミアン」
 今回はヘッセ連投だったのですが、「車輪の下」の圧倒的知名度に沈んでしまっていますね。より宗教的・哲学的であり、精神科疾患の香りがプンプンするので、ちょっと敬遠されるかもしれません。友達のお母さんに恋しているなんて、大人向けの映像作品のような展開でした。
「ダメやん」は旅先で出会った大阪の女の子に会いに行った奥手男子の話です。こういうキャラばかり作ってしまうのは、やはり作者がそういう人物なんだと思わざるを得ません。よく結婚出来たなあ、と妻に感謝します。コンビニ? フィクションです。「二度漬禁止」は、もう一度会うことは、無い、という暗示になりましたかどうか。

 **

 今週は現時点で1作完成。『きりえや偽本大全』が届く前にもう1作まとめたいなあ……。
 引き続きよろしくお願いいたします。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み