(四)-3

文字数 252文字

 ジョージもシッコもその動きにいちいち驚きの声を上げた。
 格納庫に入ると、ジョージはエンジンを切り停止した。すると「少し待っていろ」とツポレフから無線が入った。
 しばらくすると、ジーメン・ダンセカー号に警告音が響いた。さっきの小惑星の時のような音ではなく、もっとゆっくりな音だった。これは、船の中の気密が破られたという警告メロディーだった。
 コックピットのすぐ後ろにある扉が開いたようだった。
 ツポレフが何か持ってきたのかと思って二人は後ろを振り返った。しかし入ってきたのはツポレフではなかった。

(続く)
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