古都キャンディに到着
文字数 1,400文字
そんなこんなしているうちに列車はようやく古都キャンディに到着。
キャンディは高原地帯であり、また日もかなり傾いておりますので大変涼しい。
旅行者が駅前に出ると、普通はガイドボーイ(宿や観光の客引き。もぐりのガイド)がわらわらと寄ってくるのですが、今日はプレディーが同行しているため近づいてきません。
「とりあえず食事にしましょう。ここのムスリムレストランはおいしいですよ。あ、でもタカさんは今日はやめたほうがいいですね。紅茶でも飲んでください」
と、プレディーの案内で食堂に入ります。
料理を食べながら(やっぱりカレーでした)プレディーが今後の予定を尋ねます。
「シショー、キャンディではどこに泊まるんですか?クイーンズホテル?」
いつのまにかプレディーもタカの真似をして私のことをシショーと呼んでいます。
私はプレディーを弟子にした憶えはないのだが。。
「クイーンズホテルかあ。。一度は泊まってみたいもんだけど予算がなあ。まあ、どこか適当なゲストハウスでも探すよ」
「それなら僕の親類がやっている所があるので案内しますよ。いい家ですよ」
「おお。じゃあ頼むわ。タカそれでいいな?」
「押忍」
食事を終えプレディーの案内で宿に向かいます。
キャンディはごみごみした大都会コロンボと違って実に美しい落ち着いた町です。
人間もおだやかな人が多いので私はこの街が大好きなのです。
街の中心地には一度は泊まってみたいクイーンズホテルが。
イギリス人の建てたコロニアル建築は本当に美しい外観を持っています。
おそらく客室の調度品などは見ものでしょう。
中心地をはずれやや郊外に出ると、そこに目的の宿がありました。
文化財のような外観。なるほどなかなかのお屋敷です。
「ここは僕のおばさんの家です。すぐ部屋を用意させますのでちょっと待っててください」
と言ってプレディーは大きな門を開けて屋敷内に入って行きました。
ここでちょっと説明させていただきますと、スリランカでは「ゲストハウス」と呼ばれる宿は大きく2種類あります。
ひとつは安ホテル形式のゲストハウス。世界中どこにでもある(?)バックパッカー御用達の宿です。ドミトリーもある。
そしてもうひとつが「ファミリーゲストハウス」あるいは「ペイアコモデーション」といわれる形式。
これは自分の家の余っている部屋を旅行者に貸すというスタイルです。
ホテルのように経営しているわけではないので、客が来なくても別に困らないし、客が来れば臨時収入になるという合理的な発想で運営されています。
私は以前よりこのスタイルの宿を好んで利用していました。
食事などは大抵そこの家族の食べるものをその家のリビングで・・という事になるので一人旅でも退屈しないのです。ホームステイしている感覚。
ただしこの手の宿は看板あげて営業していない所が多いので、誰かに案内してもらう必要があります。
しばらくするとプレディーとそのおばさんらしき女性が出てきました。
女性は素晴らしく心和むような笑顔を見せて
「ようこそいらっしゃいました。プレディーがいつもお世話になっているそうで。お疲れでしょう?今お部屋にご案内しますのでシャワーでも浴びてください」
と言って私たちを招き入れます。
屋敷の庭は外から見るよりもかなり広く、大きな観賞用の鳥小屋もあります。
クジャクもいる。。。かなりお金持ちの家のようです。
キャンディは高原地帯であり、また日もかなり傾いておりますので大変涼しい。
旅行者が駅前に出ると、普通はガイドボーイ(宿や観光の客引き。もぐりのガイド)がわらわらと寄ってくるのですが、今日はプレディーが同行しているため近づいてきません。
「とりあえず食事にしましょう。ここのムスリムレストランはおいしいですよ。あ、でもタカさんは今日はやめたほうがいいですね。紅茶でも飲んでください」
と、プレディーの案内で食堂に入ります。
料理を食べながら(やっぱりカレーでした)プレディーが今後の予定を尋ねます。
「シショー、キャンディではどこに泊まるんですか?クイーンズホテル?」
いつのまにかプレディーもタカの真似をして私のことをシショーと呼んでいます。
私はプレディーを弟子にした憶えはないのだが。。
「クイーンズホテルかあ。。一度は泊まってみたいもんだけど予算がなあ。まあ、どこか適当なゲストハウスでも探すよ」
「それなら僕の親類がやっている所があるので案内しますよ。いい家ですよ」
「おお。じゃあ頼むわ。タカそれでいいな?」
「押忍」
食事を終えプレディーの案内で宿に向かいます。
キャンディはごみごみした大都会コロンボと違って実に美しい落ち着いた町です。
人間もおだやかな人が多いので私はこの街が大好きなのです。
街の中心地には一度は泊まってみたいクイーンズホテルが。
イギリス人の建てたコロニアル建築は本当に美しい外観を持っています。
おそらく客室の調度品などは見ものでしょう。
中心地をはずれやや郊外に出ると、そこに目的の宿がありました。
文化財のような外観。なるほどなかなかのお屋敷です。
「ここは僕のおばさんの家です。すぐ部屋を用意させますのでちょっと待っててください」
と言ってプレディーは大きな門を開けて屋敷内に入って行きました。
ここでちょっと説明させていただきますと、スリランカでは「ゲストハウス」と呼ばれる宿は大きく2種類あります。
ひとつは安ホテル形式のゲストハウス。世界中どこにでもある(?)バックパッカー御用達の宿です。ドミトリーもある。
そしてもうひとつが「ファミリーゲストハウス」あるいは「ペイアコモデーション」といわれる形式。
これは自分の家の余っている部屋を旅行者に貸すというスタイルです。
ホテルのように経営しているわけではないので、客が来なくても別に困らないし、客が来れば臨時収入になるという合理的な発想で運営されています。
私は以前よりこのスタイルの宿を好んで利用していました。
食事などは大抵そこの家族の食べるものをその家のリビングで・・という事になるので一人旅でも退屈しないのです。ホームステイしている感覚。
ただしこの手の宿は看板あげて営業していない所が多いので、誰かに案内してもらう必要があります。
しばらくするとプレディーとそのおばさんらしき女性が出てきました。
女性は素晴らしく心和むような笑顔を見せて
「ようこそいらっしゃいました。プレディーがいつもお世話になっているそうで。お疲れでしょう?今お部屋にご案内しますのでシャワーでも浴びてください」
と言って私たちを招き入れます。
屋敷の庭は外から見るよりもかなり広く、大きな観賞用の鳥小屋もあります。
クジャクもいる。。。かなりお金持ちの家のようです。