第38話:新体制での売上増

文字数 1,262文字

 そして、10月になり新店のプレハブ販売所の設置が手はず通り、次々と完成。今迄、販売していた人と、新しい人のペアで、販売する事にし、販売方法の指導も継続。これにより販売体制は整った。続いて、今年も、「紅はるか」と「シルクスイート」の2種類の甘芋を中心を50トンずつ、合計100トンを仕入れて、全品販売を目標にしたいと全社員に語った。

 そして、絶対に在庫を残さないと言うのを会社の合い言葉にした。その後、三郎は、体調が悪くなり、寝たり起きたりの生活となったが、仕事への情熱は衰える事はなかった。最近、売上、利益とも順調だが、今後、成東食堂をどうやって運営して行く考えていた。すると売上を増やして規模拡大させ売上主導で利益を引き上げていくか利益を最優先するか迷い始めた。

 三郎は、利益最優先で、考えて行きたいと考えであった。良く考えて見ると、より消費者に近く所で売っていくべきだと考えた。その当時、通信販売が、ネットの普及により身近になった。また、コストコみたいな倉庫に山積みで、大量一括販売も面白い。この2つを新しいテーマとして、考えたいと考えた。

 そのため2013年の1月4日、成東繁と、成東徹に、この話をして通信販売の事を繁に、コストコ見学と大量販売の件を徹に、3月末までに考えてくるように指示した。その後も甘芋の販売は順調で、大きな障害は、起きなかった。やがて3月になり少しずつ暖かくなり、3月末、成東繁と成東徹を呼んで、彼らの考えを聞いた。

 繁が、通信販売は、簡単にできるが、輸送料金の問題がネックになると告げた。甘芋1本、400円で輸送料金400円では売れないと説明。そこで、もしやるならば、10本4800円で送料込みで販売するとか大量一括の通信販売しかないと告げた。また冷凍配送では、輸送量が、高いので冷凍した甘芋を発泡スチロールのケースに入れ、冷蔵輸送するしかない。

 しかし、それでも利益率は、高いと話した。徹の方は、千葉のコストコへ行き、商品を見てきたが、商品の量が多すぎて日本では無理じゃないかと言った。それを聞いて無理を承知で、どうやったら難点を克服できるか考えろと言ったはずだと言うと、もし、やるならば10本単位で4000円が良いじゃないですか伝えた。

 そして工場の空地に売店をつくったり交通の激しい場所に専用の売店をつくり販売するしかないと言った。クリームと混ぜたプリンや甘芋とアイスクリームを混ぜたジェラードは、売れるかと聞くと、それも売れると思うと言い、是非、試験店を作って試験販売すべきだと主張した。それを聞きわかったと言い、とりあえず、やってみようと社長が、言った。

 徹の言った、交通量の多い便利な場所に、売店を作って売るというアイディアは、面白いかも知れないと言い、売店プラス、食堂も行けるかも知れないと笑いながら言った。それでは、早速、成田の近くの候補地を早急に捜してくるように指示した。これを聞いて、成東繁、成東徹もわかりました、具体的な方法と売店の場所を詰めてきますと言って出て行った。
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