詩小説『大人な恋』3分の恋人。全ての大人へ。

エピソード文字数 607文字

大人な恋

夜は短すぎる。1時間でも、2時間でも。お酒を呑んでいよう。話をしていよう。

継いでくれる酒が美味しい。灯りに照らされた君が綺麗。見惚れてしまう。

良い酔い方さ。時間の経つのが早い。どうか終わらなでくれ。

なによりも欲しいものが、なによりも手に入らない。

心が奪えたとしても、君自身は奪えない。なんて哀しい関係。

連れて帰りたくても、連れて帰れないのなら、このまま、ふたり、夜になりたい。

出逢うのがあまりにも遅すぎた。いままでの恋を投げ打って、一番はじめに逢いたい。

都合なんて気にせずに、事情なんて忘れて。呑もう。今日は、呑もう。

若い連中は叶いっこない、色気が君にはある。見飽き足りないよ。

結わえた髪を降ろして、見つめられたら、この心舞い上がる。

透き通る肌も、グラス持つ指先も、鎖骨も、うなじも。その全てが綺麗。

指輪を外して、写真はふせて、今夜は今だけを見つめて。もっと夢中になって。

酔わせてどうする気、なんて決まってるだろ。指先絡めて、そのまま呑もう。

連れて帰りたくても、連れて帰れないのなら、このまま、ふたり、夜になりたい。

出逢うのがあまりにも遅すぎた。いままでの恋を投げ打って、一番はじめに逢いたい。

都合なんて気にせずに、事情なんて忘れて。呑もう。今日は、呑もう。

見つめたまま、呑もう。

指を絡めたまま、呑もう。

はじめてみたいに、呑もう。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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