第81話
文字数 615文字
「地姫さん! もう少しだ! 何が起きているのかわからないが、応援の自衛隊たちが基地からこっちに向かっている!」
宮本博士や研究員たちは設備の奥で全員伏せていた。震える声で宮本博士に何かを話している研究員がいた。その研究員が無線で学園の危機を訓練所の自衛隊に知らせたのだろう。
瞬間、宮本博士と研究員たちの頭上を幾つも雷が通過していく。
魚人たちは灰燼とかすが……。
寒い夏の夜である。涼しいとはいえないほどの肌寒い風が吹いている海に、水に囲まれた学園内は今までにない危機の真っ只中であった。
このままでは……。
致し方ないので、私は外で渦潮の数を数えた。
「ひー、ふー、みー……」
百まで数えると、私は自衛隊たちの寝床の教室から。ありったけの手投げ弾を持ちだした。
それらを同時に数十の渦潮に降らせた。
爆裂と熱風が海上に吹き荒れるが。
しかし、幾つも幾つもと渦潮が新たに発生しだした。
どうやら北龍はここまで読んでいたのだろう。
口惜しいが、こうなっては私にはどうしようもない。
その時、学園の二階の窓ガラスが割れる音と、麻生の悲鳴が私の耳をつんざいた。私はすぐさま戻ると、ベランダに続く窓ガラスが割れた2年D組には、外から数多の魚人たちが溢れだすかのように教室内へと侵入してきていた。
教室内の設備なども破壊していく魚人たちの数と勢いに。
もはやこれまで……と、思った矢先。
宮本博士や研究員たちは設備の奥で全員伏せていた。震える声で宮本博士に何かを話している研究員がいた。その研究員が無線で学園の危機を訓練所の自衛隊に知らせたのだろう。
瞬間、宮本博士と研究員たちの頭上を幾つも雷が通過していく。
魚人たちは灰燼とかすが……。
寒い夏の夜である。涼しいとはいえないほどの肌寒い風が吹いている海に、水に囲まれた学園内は今までにない危機の真っ只中であった。
このままでは……。
致し方ないので、私は外で渦潮の数を数えた。
「ひー、ふー、みー……」
百まで数えると、私は自衛隊たちの寝床の教室から。ありったけの手投げ弾を持ちだした。
それらを同時に数十の渦潮に降らせた。
爆裂と熱風が海上に吹き荒れるが。
しかし、幾つも幾つもと渦潮が新たに発生しだした。
どうやら北龍はここまで読んでいたのだろう。
口惜しいが、こうなっては私にはどうしようもない。
その時、学園の二階の窓ガラスが割れる音と、麻生の悲鳴が私の耳をつんざいた。私はすぐさま戻ると、ベランダに続く窓ガラスが割れた2年D組には、外から数多の魚人たちが溢れだすかのように教室内へと侵入してきていた。
教室内の設備なども破壊していく魚人たちの数と勢いに。
もはやこれまで……と、思った矢先。