第11話 格安スマホ

文字数 842文字

 昨日、携帯ショップに行きました。目的は、今使っているキャリア携帯を格安SIMに変えるためです。我が家で変えていなかったのは私だけでした。

 テレビCMでも盛んに流れている格安携帯。その波にいち早く乗ったのは、子どもたちだった。夫もいつの間にか変えていた。2カ月ほど前

「今の契約より、安くて条件がいいよ」

と夫が格安SIMの話を振った。つまりは『変えろ』ということだ。料金の支払いは夫だ。だからと言って私の契約までやってくれる人ではない。スマートフォン(以下スマホ)は、料金設定といいギガといい分かりにくい。変えたいとは思っていたが、手続きのややこしさを思うと億劫になっていた。

 ある日、ショッピングモールでスマホに現金チャージをしようと携帯ショップに立ち寄った。すると、手持ち無沙汰だったのか店員が声をかけてきた。

「何かお探しですか?」

目的はチャージだったのだが、思わず

「格安スマホにしたいと思ってるんですけど……」

 口から出まかせのように言ったので、自信のない言葉尻。すると、待ってましたかのように椅子に座らされ、私でも分かるiPadの画面操作を5分ほどやらされ、少し待っていると……私に合ったプランを驚くほど分かりやすく書面で説明してくれた。以前のややこしい内容は何だったんだ。そう思えるほど、簡単な契約内容だった。一旦持ち帰り、夫に報告。

「いいんじゃない」

 契約は簡単そうだが、その前にやらなければいけないことがあった。いくつかのサイトで使っているアドレスの変更。そんなのやったことがない。恐る恐るサイトを開いて、それらしい場所を開く。『コレか?』などとブツブツ言いながら、1つをやってみた。運良くできた。では、もう1つ。さっきの要領で……などとやって、結局最後までできた。何だか、スマホに対する自信が少しついた気がした。

 子どもたちが同居していたころ「何でもいいから、とにかくやってみればいいんだよ」と言っていたことを思い出しました。スマホ操作の勘どころを少し掴めた気がします。
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