地球と宇宙 ―ガイア創世記と日本神話のコスモグラフィア―
文字数 867文字
2021/02/26 10:01
2021/02/26 10:03
第一章【理は主と共に】
地球と宇宙
―ガイア創世記と日本神話のコスモグラフィア―
2021/02/26 10:06
In the beginning was the Word, and the Word was with
God, and the Word was God.
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。(ヨハネ福音書)
2020/06/18 07:27
2021/02/26 10:07
2020/06/18 07:28
私達はどこから来て、どこに行くのか…世界はなぜ存在し、自分はどう生きるべきなのか…全ての始まりは、時間と空間の開闢にまで遡る。今この場所で、日常という生活を暮らす「私」には、137億年もの「前世」がある。地学・生物学、そして神話の叡智をも観照しながら、幾億年と一夜の物語が幕を開ける…。
2020/06/18 07:35
「世界」はもともと仏教の言葉で、「世」は過去・現在・未来の時間を、そして「界」は四方上下の空間を意味します。そもそも「宇宙」とは、私達が認識している時間と空間の世界ですが、もともと宇宙は一つではなく、複数の小宇宙が生まれては消えるという「無」と「有」の輪廻を繰り返していたそうです。その中で、今この瞬間まで消滅せずに存在している世界が、凡そ137億年前に誕生した、私達の宇宙だと考えられています。宇宙には3次元空間と時間の概念が存在しますが、最初の宇宙は「11次元」だったと云う説もあるそうです。
2020/06/18 11:52
「混沌な状態から秩序のある宇宙が誕生した…と云う開闢神話は、世界の諸民族に謡われております。奈良時代に編纂され、現存する日本最古の文献である『古事記』『日本書紀』などの日本神話には、虚無からエネルギーが生まれ、陽気が「天」に、陰気が「地」に分かれたと伝わります。そして、天へと広がった高天原に、最初の神であられる天御中主神が顕れますが、この方は宇宙の中心を象徴する、北極星の神とも考えられています。世界を光と闇の二元論で捉える陰陽説や、北極星を神格化する信仰は、中華に由来しています」
2020/06/18 11:57