どこへ向かって怒るか
文字数 233文字
若い頃は社会問題や不条理に対して、もっと怒っていたと思う。だから政治学を専攻したのだし。
今はほとんど怒ることが無い。性格が穏やかになったと言えば聞こえはいいが、要するに嫌なニュースは見ないように、人間関係を避けて暮らしているだけ。
不正・不義に対する怒りのエネルギーは、人類がよりよい社会をつくっていくために必要不可欠なものだと思う。怒りと暴力は結びつかない。誰かのために怒ること、それは共感性に近いのだろう。私は次第に、その大切な怒りを忘れてきている気がする。
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