一文小説集「背中/煙/文字化け/野球/袋」

文字数 250文字

 銭湯に入ったら、小さな男の子が、でっかい位牌の背中を洗っていた。

***

 袈裟をまとったアリクイの目の前のアリの巣穴から、一筋の煙が立ち昇っている。

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 天使が近くを飛んでいるからパソコンが文字化けする。

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 脳味噌に野球選手のサインが書き込まれている人体模型が、理科準備室から野球部の練習を眺めている。

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 アパートの隣の部屋の玄関のドアノブに、コンビニ袋がかけられていて、何かいいもん入ってないかな、と思って中を覗いたら首吊り縄が入っていたので、気は進まなかったが、それで首を吊って死んだ。
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