ゆる〜く回る経済のようなもの

文字数 614文字

 ちょっとした修繕が必要になり、業者さんにお願いして、約束の時間が今朝七時半。七時四十分に電話が掛かってきて、三十分から四十五分遅れます、とのこと。結局来たのは八時四十分。

 こういうことはよくあって、大体九時から十一時の間に行きます、とか言われることもあるし、材料が足りないので、買いに行ってきます、とか子供の学校行事にちょっと出てきます、とかで中断したり、前の仕事が終わらなかったので、後日また!なんてこともあります。こちは仕事を調整して家にいるのに、困ったことです。しかも作業が終わらなかったり、出来上がりの見た目がどうなのよ、となることも多くて、概してがっかりしちゃう。

 日本だったらこんなことないのに!と憤慨するところですが、まあ……自分がサービスを提供する側だったら、顧客からも期待レベルが高くなくて楽かもしれない。

 学生時代、日本食レストランでアルバイトをしていたのですが、日本人のお客さんにサーブするのが一番緊張しました。要求されるサービスの質が高いからです。ローカルのお客さんだと、いいよいいよ、自分でやるから。ちょっと下手くっても、大丈夫、大丈夫、日本食美味しいよね! という感じで、優しい。サービスを提供する側も顧客側も、ゆる〜く協力して、めでたしめでたし、です。

 勿論、それなりの金額を払えば、きちっと返してくれますが、そこそこのサービスでそこそこ満足する生き方は、大分ストレスが少なくてよいかもしれない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み