第34話:甘いも販売の工場と販売員の新規採用

文字数 1,357文字

 その後、10月に、京成上野、売店で販売してもらう売り子さんを新聞広告で、男女8人募集し、売店の近くのマンションに住んでもらうことにした。スイートポテト、紅はるかアイス、大福、大学いも、さつまいもチップスも作る事が決まった。その後、三郎が、香取農協の栗原さんに、さつまいもを掘った時点で10トン位、買い取ると話すと了解と言った。

 そのうち2009年12月となり香取農協の栗原さんに10トンを保存料金を含めて170万円で注文をすると届いた。12月20日、3トンをトラックで郊外の成東食堂の工場に運んでもらいスイートポテト、おから大福、大学いも、さつまいもチップスを24時間体制で作り始めた。そして12月22日からトラック2台で、早朝4時に工場から完成品を出荷し始めた。

 やがて2010年があけたが、この頃、銚子のレストランの業績が伸びなくなった。そこで、2軒のうちの1の軒を閉鎖し、15人の従業員を工場へ配置転換しようと考えたが10人の女性が成田工場へ行くのが、嫌だと言い、退職した。そこで、成田、佐倉地区の中学、高校で採用のお知らせを送ると22人が応募し、そのうち16人を採用した。

 その他、奥様のアルバイトも募集すると14人が応募し、10人を採用。その後、公津の社、JR佐倉、京成佐倉、成田、京成成田、成田空港でも駅前売店をつくり男女ぺア2名で販売。冬は、よく売れ、やはり女性達に人気があった。しかし、スイートポテト、さつまいもチップスは、季節関係なく、若い人に人気で、売り切れると、近くの駅から在庫を融通した。

 それにより売れ残りがなく効率的だった。2010年3月には、さつまいもの在庫の7割を売売った。4月になると少しずつ売れ行きが落ち、連休後、「紅はるか」の在庫は3トンになった。その様子を見て、もう1種類の新種の甘芋を在庫し、今年、10月まで在庫を維持。暖かくなると今度はアイスクリームと混ぜた、さつまいも・ジェラードの売れ行きが増えてくる。

 そうすると、各駅の売店の売り上げを見ながら、工場の生産と工場の冷凍庫の在庫管理をするのが、ポイントとなる。つまり、在庫を切らさず、生産を上手に調整する事が大事だ。今年の夏は暑くて、5月下旬から売り上げ好調。在庫が心配になると残業して大量のさつまいも・ジェラードを作る事になる。その点、イモ大福は、中元、歳暮の時期によく売れていた。

 しかし、いくら、きっちりと在庫管理しても、早めに在庫がなくなったり逆に在庫が、余ったりすると気前よく半額で社員に販売する事にし在庫過剰は、避けられた。サツマイモ関連商品の人気は、高く、売上と利益は、順調に推移していた。今年の夏のボーナスは、昨年よりも2割も多く、順調だった。

 そして初期投資した、冷凍庫、工場の機械の費用も3年で回収できそうだ。9月に、成東繁が香取農協へ行き、今年のサツマイモの収穫状況を聞くと、新種の「シルクスイート」も大量に生産できたと報告を受けた。

 そこで、香取農協の栗原さんが、「紅はるか」と「シルクスイート」合計30トン、一括購入すれば、昨年の販売価格の2割引にすると言った。そこで、電話で三郎に聞くと、了解というので、その値段で契約し、11月中旬から5トンずつ、出荷でき年内には、全部そろうと言った。
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