晴れて自由の身
文字数 3,740文字
2.
カルナデルは十時間後に水門に戻って来た。馬を水門の陰に繋いで隠し、拾われた女がいる家に向かい、裏に回った。
壁に背をつけて、窓を覗きこむ。じっと目を凝らすと、ベッドの上でまだ眠っている様子が見えた。
手の甲で二回、窓を叩いてみた。
すると全く予想外の事が起きた。女が動いたのだ。寝ぼけているような緩慢な動作で寝返りを打ち、こちらを見ようとする。カルナデルは慌てて窓から離れた。
すり足で家の表に回る。
ドアノブを掴み、軋む音を立てぬよう、自分でもいらいらするほどゆっくり押し開けた。大柄な体を隙間から滑りこませ、一歩ずつ、慎重に、足音を殺して奥に進む。
一回の奥の部屋の前に立った。
ドアに耳をつける。何も聞こえない。
それから一気に蹴り開けた。
天球儀の光射す部屋で、あの桃色髪の女が窓の前に立っていた。
「よう――」
女は予想以上に激しく反応した。振り向いた、と思った時には、窓を背景に飛びかかって来ていた。
踝丈のスカートがばさりと音を立てる。上衣が翻り、腕が振り上げられた。鋭いダガーがその手に握られていた。星と天球儀の輝きを集めて銀色に反射する。その反射が、女の金色の瞳に、追い詰められた者に特有の覚悟の光を与えた。
カルナデルは素早く左前方に足を踏みこみ、身をかわした。ダガーが空を切る。的を外し隙だらけになった女の手首を素早く掴んだ。
「落ち着けよ!」
女は左手にも同じ武器を握っていた。やむなく女の左手首も掴み、強く握りしめた。顔をしかめ、女は耐えきれずダガーを落とした。カルナデルは戸のすぐ横の壁に女の背中を押しつけた。
「全くひでぇ挨拶だな。あんたが情報士官だって事を村の人間やここの指揮官に伏せといたのはオレだぜ?」
押さえつけられながら尚、きらきら光る金色の目が、無言のままカルナデルを睨む。
「あんた、ダーシェルナキ軍の人間か? だったら断っとくけど、オレはあんたの敵じゃねえぞ」
女は口を開いた。
「離して」
高く、可憐な声だった。
「襲い掛かってこねぇって約束するならな」
沈黙の内に時がすぎた。
カルナデルは畳みかける。
「どうするか決めるなら早くしな。漁村の人間は起き出すのに零刻まで待ったりしねぇぜ? 騒ぎは御免だ。おめぇもそうだと思うがな」
またも数秒、時が流れる。女は目の光を弱めたりしなかったが、手の力は抜いた。そして答えた。
「……約束するわ」
カルナデルは慎重に手を放した後、背を向けずに、素早く女の腕が届く範囲外へと飛びのいた。女は背中を壁から離し、武器を拾って上衣の内側に隠すと、髪を払った。カルナデルは今度は慎重に歩み寄った。
「あんた、名前は?」
「あなたから名乗って」
鋭い声に、カルナデルは短く溜め息をついた。
「カルナデル・ロックハートだ。この村に駐在している新総督軍の騎兵部隊の将校だが、明日付けで退官する。個人としては前総督よりの人間なんでね」
「騎兵……カルナデル……」
短く呟き、女は闇を透かして凝視してきた。
「……あなたの事知ってるわ。その名前。顔も。今思い出した……タルジェン島で会った事がある」
南方に浮かぶ小さな島だ。
「東部のヨリスタルジェニカ、〈灰の砂丘〉神殿で。あなた、二年前に新任の正位神官将が着任した時、護送を請け負っていたわね」
「ああ、シンクルスの事な」
確かに、カルナデルはその時の事を覚えていた。西方領から来たとかいう、瑠璃色の髪の、若すぎる正位神官将。ギルモアの独立大隊がその護送を買って出た。当時カルナデルはまだ一個小隊の隊長でしかなかったが、基本的な考え方が似通っている事と、同い年という事もあり、シンクルスはカルナデルが気に入った。二人はすぐに友人同士になった。
シンクルスはもちろん彼自身の護衛を連れており、護送もそれに伴う式典も本来必要ないのだが、神官たちは歴史的背景と存在意義ゆえに恐れられ、無視したがる権力者はいなかった。何せ神官たちは領土という縛りに一切 囚われずにあらゆる活動を行うため、戦時に神官兵団に背後から斬りつけられる恐怖はいつの世にも共通していた。更に、如何なる権力も神官の独立を脅かす事は許されない。神官兵団に攻撃を受けた場合は別だが、如何に存在が脅威であっても、先に攻撃を仕掛ける事は許されない。
軍の世界でも、政治の世界でも、神官たちと良好な関係を築いておく努力は避けていられない。
「やっぱり。シンクルスを知っているのね」
「個人的な友人だよ」
「彼はどこ? 今何をしているの?」
女はカルナデルの両側の二の腕をがしっと掴んだ。天球儀の光を映す二つの金の瞳には、切実な光があった。
「タルジェン島にいるんじゃねえの?」
「いいえ。彼はもうあそこには――」
「で、あんた名前は?」
「リアンセ。リアンセ・ホーリーバーチ。私も彼の個人的な知り合いなの。奇遇ね」
「タルジェン島にいないって……あいつの神殿はあそこじゃねえか。いなくなったってどういう事だ?」
女は沈黙した。二の腕に伝わる力が緩む。
「……何か知ってんだな?」
「言えないわ」手を離す。「あなたが私に協力してくれるのなら、別だけど」
「陸軍情報部が神官を探し回るたぁタダ事じゃねえな。何が目的だよ? 殺すってんじゃねえだろうな」
その問いかけに黙りこみ、目を伏せてしまった。その目を見ながら、何故この女はたった一人で流されてきたのだろうとカルナデルは考えた。諜報活動中に素性がばれたか、ばれそうになった以外にない。
この女は誰からも孤立してしまっている。早急に協力者を確保しなければいけないのだ。
「危害を加えるためじゃないわ。保護するためよ。ダーシェルナキ軍に合流してもらうため。これだけ言えば十分でしょ。お察しの通り、私は反乱軍側の人間よ。ダーシェルナキ公とシンクルスの間柄は知っている。個人的な友人なら、あなたもそうじゃない? あの前総督に彼を殺す理由がある?」
カルナデルは黙って頷いた。信用したわけではない。ただ、話していては零刻になってしまうと判断したからだった。
「……三時まで待ちな。後二時間ちょっとで零刻だ」
「どうする気?」
「明日の三時、オレは新任の将校に仕事の引継ぎをして新総督軍を抜ける。晴れて自由の身になったらもう一度ここに来るさ。それまで待ってな」
「……一人で来るとは限らないわね」
「聞くような事じゃねえだろ? 信じないってんなら、さっさと消えればいいだけの話さ」
カルナデルは肩を竦め、リアンセに背を向けた。
「じゃあな」
※
引継ぎが済んだ後、カルナデルは荷物を纏めてさっさと宿営地を引き払った。もともと数着の私服以外に私物はほどんどなく、纏めるのに時間もかからなければ、重荷でもなかった。
「おい、カル」
練兵所を出たところでギゼルが声をかけてきた。彼は張り巡らされた石の壁に腕組みしてもたれこみ、片手を上げてニヤリと笑いかけた。
「ミグ伍長から聞いたぜ? お前だけかわいい女の子と二人旅かよ」
「代わってやろうか?」
「冗談だよ、そんな気もねぇくせに」
カルナデルは肩の力を抜き、笑った。十近く先輩のこの男に、カルナデルは彼なりの敬意を抱いていたし、親近感もあった。名残惜しかったが、別れを惜しんで時を無駄にするわけにいかなかった。早く、リアンセがまだ村に留まっているか確かめたい。留まっていると確信している。そして、合流が遅れるほど、彼女はカルナデルを疑いだす。
「用が片付いたら合流してやるよ。あと、ギゼル」
「何だ?」
「もう備品壊すなよ」
「うるせえ!」
思わず壁から背中を離すギゼルに、カルナデルは声を上げて笑った。
「じゃあな。リンとトリルにもよろしく言っといてくれ」
背中を向けて、とこしえの夜の黒い海がたゆたう先へと歩き始めた。ギゼルの声が追ってきた。
「絶対追いついて来いよ!」
カルナデルは振り返らずに、片手を上げて振った。
川沿いに道を下り、水門を目指す。目指す家が近付いてきた時、木の陰からリアンセが不意に姿を見せた。カルナデルは立ち止まった。二人はしばらくの間無言で見つめ合った。
「本当に一人で来たのね」
リアンセが呟く。
「おうよ。全部片付けてきたぜ。シンクルスを探しに行くんだろ? 急ごうぜ。あんたの話ならおいおい聞かせてもらうよ」
海沿いの道を目指し、二人は並んで道を下りて行った。少ししてリアンセが口を開いた。
「カルナデル、その剣……」
彼女の目は、カルナデルが腰に下げる大きなバスタードソードに注がれていた。
「これか? 見た目の割に軽いんだぜ?」
「そんな事を聞いてるんじゃないのよ。その剣、軍の支給品なんじゃないの?」
「借りただけさ」
「返す気もないくせに」
「どう考えても返却されてないって気付かないほうが間抜けだろ。あの大隊長はちょっとばかし我が身を振り返った方がいいのさ。気にすんな」
リアンセは歩調を緩め、呆れた目でカルナデルを見つめたが、やがて軽く頭を振ると、元通り歩を進めた。
カルナデルは十時間後に水門に戻って来た。馬を水門の陰に繋いで隠し、拾われた女がいる家に向かい、裏に回った。
壁に背をつけて、窓を覗きこむ。じっと目を凝らすと、ベッドの上でまだ眠っている様子が見えた。
手の甲で二回、窓を叩いてみた。
すると全く予想外の事が起きた。女が動いたのだ。寝ぼけているような緩慢な動作で寝返りを打ち、こちらを見ようとする。カルナデルは慌てて窓から離れた。
すり足で家の表に回る。
ドアノブを掴み、軋む音を立てぬよう、自分でもいらいらするほどゆっくり押し開けた。大柄な体を隙間から滑りこませ、一歩ずつ、慎重に、足音を殺して奥に進む。
一回の奥の部屋の前に立った。
ドアに耳をつける。何も聞こえない。
それから一気に蹴り開けた。
天球儀の光射す部屋で、あの桃色髪の女が窓の前に立っていた。
「よう――」
女は予想以上に激しく反応した。振り向いた、と思った時には、窓を背景に飛びかかって来ていた。
踝丈のスカートがばさりと音を立てる。上衣が翻り、腕が振り上げられた。鋭いダガーがその手に握られていた。星と天球儀の輝きを集めて銀色に反射する。その反射が、女の金色の瞳に、追い詰められた者に特有の覚悟の光を与えた。
カルナデルは素早く左前方に足を踏みこみ、身をかわした。ダガーが空を切る。的を外し隙だらけになった女の手首を素早く掴んだ。
「落ち着けよ!」
女は左手にも同じ武器を握っていた。やむなく女の左手首も掴み、強く握りしめた。顔をしかめ、女は耐えきれずダガーを落とした。カルナデルは戸のすぐ横の壁に女の背中を押しつけた。
「全くひでぇ挨拶だな。あんたが情報士官だって事を村の人間やここの指揮官に伏せといたのはオレだぜ?」
押さえつけられながら尚、きらきら光る金色の目が、無言のままカルナデルを睨む。
「あんた、ダーシェルナキ軍の人間か? だったら断っとくけど、オレはあんたの敵じゃねえぞ」
女は口を開いた。
「離して」
高く、可憐な声だった。
「襲い掛かってこねぇって約束するならな」
沈黙の内に時がすぎた。
カルナデルは畳みかける。
「どうするか決めるなら早くしな。漁村の人間は起き出すのに零刻まで待ったりしねぇぜ? 騒ぎは御免だ。おめぇもそうだと思うがな」
またも数秒、時が流れる。女は目の光を弱めたりしなかったが、手の力は抜いた。そして答えた。
「……約束するわ」
カルナデルは慎重に手を放した後、背を向けずに、素早く女の腕が届く範囲外へと飛びのいた。女は背中を壁から離し、武器を拾って上衣の内側に隠すと、髪を払った。カルナデルは今度は慎重に歩み寄った。
「あんた、名前は?」
「あなたから名乗って」
鋭い声に、カルナデルは短く溜め息をついた。
「カルナデル・ロックハートだ。この村に駐在している新総督軍の騎兵部隊の将校だが、明日付けで退官する。個人としては前総督よりの人間なんでね」
「騎兵……カルナデル……」
短く呟き、女は闇を透かして凝視してきた。
「……あなたの事知ってるわ。その名前。顔も。今思い出した……タルジェン島で会った事がある」
南方に浮かぶ小さな島だ。
「東部のヨリスタルジェニカ、〈灰の砂丘〉神殿で。あなた、二年前に新任の正位神官将が着任した時、護送を請け負っていたわね」
「ああ、シンクルスの事な」
確かに、カルナデルはその時の事を覚えていた。西方領から来たとかいう、瑠璃色の髪の、若すぎる正位神官将。ギルモアの独立大隊がその護送を買って出た。当時カルナデルはまだ一個小隊の隊長でしかなかったが、基本的な考え方が似通っている事と、同い年という事もあり、シンクルスはカルナデルが気に入った。二人はすぐに友人同士になった。
シンクルスはもちろん彼自身の護衛を連れており、護送もそれに伴う式典も本来必要ないのだが、神官たちは歴史的背景と存在意義ゆえに恐れられ、無視したがる権力者はいなかった。何せ神官たちは領土という縛りに一切 囚われずにあらゆる活動を行うため、戦時に神官兵団に背後から斬りつけられる恐怖はいつの世にも共通していた。更に、如何なる権力も神官の独立を脅かす事は許されない。神官兵団に攻撃を受けた場合は別だが、如何に存在が脅威であっても、先に攻撃を仕掛ける事は許されない。
軍の世界でも、政治の世界でも、神官たちと良好な関係を築いておく努力は避けていられない。
「やっぱり。シンクルスを知っているのね」
「個人的な友人だよ」
「彼はどこ? 今何をしているの?」
女はカルナデルの両側の二の腕をがしっと掴んだ。天球儀の光を映す二つの金の瞳には、切実な光があった。
「タルジェン島にいるんじゃねえの?」
「いいえ。彼はもうあそこには――」
「で、あんた名前は?」
「リアンセ。リアンセ・ホーリーバーチ。私も彼の個人的な知り合いなの。奇遇ね」
「タルジェン島にいないって……あいつの神殿はあそこじゃねえか。いなくなったってどういう事だ?」
女は沈黙した。二の腕に伝わる力が緩む。
「……何か知ってんだな?」
「言えないわ」手を離す。「あなたが私に協力してくれるのなら、別だけど」
「陸軍情報部が神官を探し回るたぁタダ事じゃねえな。何が目的だよ? 殺すってんじゃねえだろうな」
その問いかけに黙りこみ、目を伏せてしまった。その目を見ながら、何故この女はたった一人で流されてきたのだろうとカルナデルは考えた。諜報活動中に素性がばれたか、ばれそうになった以外にない。
この女は誰からも孤立してしまっている。早急に協力者を確保しなければいけないのだ。
「危害を加えるためじゃないわ。保護するためよ。ダーシェルナキ軍に合流してもらうため。これだけ言えば十分でしょ。お察しの通り、私は反乱軍側の人間よ。ダーシェルナキ公とシンクルスの間柄は知っている。個人的な友人なら、あなたもそうじゃない? あの前総督に彼を殺す理由がある?」
カルナデルは黙って頷いた。信用したわけではない。ただ、話していては零刻になってしまうと判断したからだった。
「……三時まで待ちな。後二時間ちょっとで零刻だ」
「どうする気?」
「明日の三時、オレは新任の将校に仕事の引継ぎをして新総督軍を抜ける。晴れて自由の身になったらもう一度ここに来るさ。それまで待ってな」
「……一人で来るとは限らないわね」
「聞くような事じゃねえだろ? 信じないってんなら、さっさと消えればいいだけの話さ」
カルナデルは肩を竦め、リアンセに背を向けた。
「じゃあな」
※
引継ぎが済んだ後、カルナデルは荷物を纏めてさっさと宿営地を引き払った。もともと数着の私服以外に私物はほどんどなく、纏めるのに時間もかからなければ、重荷でもなかった。
「おい、カル」
練兵所を出たところでギゼルが声をかけてきた。彼は張り巡らされた石の壁に腕組みしてもたれこみ、片手を上げてニヤリと笑いかけた。
「ミグ伍長から聞いたぜ? お前だけかわいい女の子と二人旅かよ」
「代わってやろうか?」
「冗談だよ、そんな気もねぇくせに」
カルナデルは肩の力を抜き、笑った。十近く先輩のこの男に、カルナデルは彼なりの敬意を抱いていたし、親近感もあった。名残惜しかったが、別れを惜しんで時を無駄にするわけにいかなかった。早く、リアンセがまだ村に留まっているか確かめたい。留まっていると確信している。そして、合流が遅れるほど、彼女はカルナデルを疑いだす。
「用が片付いたら合流してやるよ。あと、ギゼル」
「何だ?」
「もう備品壊すなよ」
「うるせえ!」
思わず壁から背中を離すギゼルに、カルナデルは声を上げて笑った。
「じゃあな。リンとトリルにもよろしく言っといてくれ」
背中を向けて、とこしえの夜の黒い海がたゆたう先へと歩き始めた。ギゼルの声が追ってきた。
「絶対追いついて来いよ!」
カルナデルは振り返らずに、片手を上げて振った。
川沿いに道を下り、水門を目指す。目指す家が近付いてきた時、木の陰からリアンセが不意に姿を見せた。カルナデルは立ち止まった。二人はしばらくの間無言で見つめ合った。
「本当に一人で来たのね」
リアンセが呟く。
「おうよ。全部片付けてきたぜ。シンクルスを探しに行くんだろ? 急ごうぜ。あんたの話ならおいおい聞かせてもらうよ」
海沿いの道を目指し、二人は並んで道を下りて行った。少ししてリアンセが口を開いた。
「カルナデル、その剣……」
彼女の目は、カルナデルが腰に下げる大きなバスタードソードに注がれていた。
「これか? 見た目の割に軽いんだぜ?」
「そんな事を聞いてるんじゃないのよ。その剣、軍の支給品なんじゃないの?」
「借りただけさ」
「返す気もないくせに」
「どう考えても返却されてないって気付かないほうが間抜けだろ。あの大隊長はちょっとばかし我が身を振り返った方がいいのさ。気にすんな」
リアンセは歩調を緩め、呆れた目でカルナデルを見つめたが、やがて軽く頭を振ると、元通り歩を進めた。