坂道、上って下り終わりました。~過去とつながる坂道~①

文字数 1,980文字

『僕らの坂道』を終えました。

何となく、書きたくて始めてしまったものの…長かった。
それは、終わりが全く見えていなかったから。

最後まで、私はどーなるんだかわからないまま書いていた。

なぜこんなことになってしまったのか。

ほんとは書き始める前に、終わりは決まっていたのに。
最初、紗也はちゃんと瑛斗と結ばれる予定で、佑樹は片思いで終わるという予定だった。佑樹の切なさがメインになるだろうと思っていた。

佑樹は予定通り片思いのままだったけれど、予定外の動きをしたのは瑛斗だ。
紗也も、『夏を紡ぐ』のカオリと同じタイプと思っていたのに、ちょっと読めない感じのコになってしまった。

毎度、私は設定も何も考えず、書きながら発見…みたいな感じでダラダラと書いている。
書く前に考えた方がいいんだろうなぁと思いながらも、そんなとこまで考えてたら私に文章を書く時間は永遠に来ないのではないかと、とりあえず書いてしまうのだ。思いつきで…。

上り坂はなかなか進まず、苦しい坂だった。
特に瑛斗が。
佑樹のとこはスラスラっといけたけれど、瑛斗の考えてることが、さっぱりわかんない。どーゆーこと?だって、紗也と結ばれるはずなのに、全然そっちにいかないぞ…と思いながら書いてて、ある日バチっと私の過去とつながった。


私には幼なじみと呼び合える人が2人いる。
物心つく前の、いつから友達だったのかわからない2人。

1人は女の子(以下チョコちゃんとする)、1人は男の子(以下クッキーくんとする)。
小学校入学時は3人同じクラスで一緒に登校してたのが、チョコちゃんがバスケを始め、私が金管バンドを始め、3人バラバラになった。
それが、クッキーくんもバンドを始め、また私を迎えに来るようになったのだ。
そのあたり、佑樹の話のときに思い出したのでそのまま使った。

それでも、男女が逆なので、私たちの話になるわけはないと思っていた。

が、瑛斗の頑なな『幼なじみと恋愛はできない』という思いは何なんだろうと考えた時、これは私の感じていたことそのままじゃないか!と、急に気がついたのだ。思い出したと言った方がいいか。


小5までクッキーくんと登校する日が続いた。毎朝彼が迎えに来るのだが、私はそれを普通のことだと思っていた。4年になるとチョコちゃんだけクラスが離れた。クッキーくんとは一緒に帰ろうと言ったことはなかったけれど下校も一緒で、放課後も遊ぼうと言った記憶はないけれど、どっちかの家にいることが多かった。

5年で初めてクラスが分かれた。
すると、急に私たちが一緒に登下校するということが普通としてみなされなくなった。
男女で登下校してるコなんて他にいなかったからかもしれないが、クッキーくんを好きな女子が私を目の敵にしてくる。
それでも私にとっては日常のことで、私たちはお互いに好きというわけでなくただ同じとこに行って同じとこに帰るからいるだけだと思っていたし、別にそんなことで彼を避ける理由にはならないのでそれまでと同じように一緒にいた。

が、その後、私はクッキーくんが自分のことを好きだったのだと知ることになる。
現実はほんと、ドラマよりドラマみたいなことが起きるものだと思う。詳しく書いてみたけれど、書いてはいけないなと思って消した。
私は彼を恋愛対象としてはどうしても見られず、兄弟だとしか思えなかった。
そしてクッキーくんの思いを受け入れることのできなかった翌日から、彼は私を迎えに来なくなった。
私の方は今までと同じと思っていたので、朝迎えに来ない彼の家に行くと、お母さんが「あれ?もう行ったよー」と言った。
その時私は幼なじみを失ったことを感じた。

なんでそんなことになったのかと考えてみると、それもまた私が彼を全く恋愛対象としてみていなかったことが原因だ。

前日に彼の妹に「すいちゃんて、お兄ちゃんのこと好き?」と急に聞かれ、「好きだよ」と答えたのを思い出したのは最近のことだ。
もちろん、幼なじみとして。
だって小学生だったんだから。
と、思ったけれど、小学生こそ「好き=恋愛」だろうか。大人になってからの方が「好き」の種類はひとつじゃないと気づくのだろうか。

これは想像だけど、妹からクッキーくんに「すいちゃんお兄ちゃんのこと好きだって」と伝わったのではないか。


チョコちゃんは引っ越して隣の中学へ行き、私とチョコちゃんは文通をしていた。(文通…時代を感じる…)
中学に入り、クッキーくんはバスケ部に入った。クッキーくんはチョコちゃんに告白され、付き合うこととなったとチョコちゃんから聞いた。
私からしたら、その二人はお似合いだったので意外でもなかったし、チョコちゃんがクッキーくんといる方が私にとってもしっくりきていた。そうなんだ!このまま結婚したらすごいな~とさえ思っていた。

けれど、チョコちゃんやクッキーくんからすると別の物語になっていたんだろうな。


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