第19話

文字数 993文字

人間姿の緑の龍の身体を支えながら勉が洞窟に向かって歩いていると人間姿の赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍が現れた。

そして勉は人間姿の赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍の姿を見て驚いた。

「ミドリさんとブルーさんと同じ背中に羽が生えてる」

「急に赤いオーラが現れて俺を包み込みそのオーラが消えると背中に羽が生えた姿に変身したんだ」

「俺も同じだ」

人間姿の赤い龍の言葉に人間姿の黒い龍が答えると人間姿の白い龍と黄色の龍も答えた。

そこへ人間姿の青い龍が現れた。

「皆、進化したんだな」

「進化?」

「話はあとです、ミドリさんを休ませないと」

そう言って勉が人間姿の緑の龍の身体を支えながら歩いていくと人間姿の青い龍と赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍も歩き洞窟に向かった。

ー無人島の別荘ー

デーモンに救われた美咲そっくりの女性は部屋のベッドで眠っていた。

「ゆっくり休め」

そう言って眠る美咲そっくりの女性の頬に触れるとデーモンは部屋を出ていき砂浜に向かった。

「とうとう龍達、全員進化したな」

海を見ながらデーモンが口にすると突然、苦しくなった。

「何だ…はぁはぁ…」

息が荒れながらデーモンがうつ伏せで倒れると白い玉と黄色の玉がデーモンの身体から現れその場から消えた。

その後、デーモンの荒れた息が落ち着いた。

「何だったんだ」

そう言って立ち上がったデーモンは元に戻った力と姿に驚いた。

「人間ではなく悪魔に戻った…」

「人間になれるように私が龍達の玉を奪ってきます」

口にしながら美咲そっくりの女性が現れ近づくと悪魔のデーモンが口を開いた。

「ミサ、俺が強くなるには勉の力が必要だ」

「わかった、どんな手を使ってでも勉をデーモンの前に連れてくる」

「ミサ、期待して待ってるぞ」

「期待して待ってて」

そう言って美咲そっくりの女性と悪魔のデーモンは唇を重ねた。

ー樹海の洞窟ー

勉だけで人間姿の緑の龍を見守っていると人間姿の緑の龍が目を覚ました。

「ミドリさん!」

「勉…」

「具合は大丈夫ですか?」

「大丈夫だ」

そう言って身体を起こすと人間姿の緑の龍は勉を抱きしめた。

「どうしたんですか?」

「デーモンとの戦いが終わったら俺と一緒に生きてくれ」

「ミドリさん俺は…」

「返事はデーモンとの戦いが終わってからで良いから」

そう言って人間姿の緑の龍が勉を抱きしめていると人間姿の青い龍と赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍が見つめていた。
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