第56話 都知事選

文字数 1,800文字

 

 東京都知事選挙は小池現知事の圧勝でした。
 首長選挙は得てして現職が強いものですが、ここまでの差がつくとは思っていませんでした。
 結果は、
 小池百合子氏59.70% 
 宇都宮健児氏13.76% 
 山本太郎氏 10.72% 
 小野泰輔氏 9.99% 
 桜井誠氏 2.92% 
 立花孝志氏 0.72%
 となっております。
 ちなみに投票率は55.00%、首長選挙としてはかなり低いですね。
 東京は元々投票率が低いのですが、普通は60%前後です。
 そもそも小池氏の勝利が確実視されてましたから、関心も低かったのかもしれません。
 立憲民主党の枝野代表は、党が推した宇都宮氏が2位になってホッとしてるでしょうね、山本氏に負けるようだと責任を追及されかねませんから。
 戦う前から2位狙い、副代表の迷言『2位じゃダメなんですか?』を地で行った格好ですね、良かったですね2位になれてw
 小野氏は熊本県の副知事経験者と言うことで安心感はありましたが、東京での知名度はほとんどなかったにも関わらず、知名度の高い山本氏に肉薄したのは上出来だったんじゃないでしょうか、46歳と若いので次回にも立候補するのであれば有力候補になるかも知れませんね、今後の活動次第ですが。
 
 実は私が投票したのは桜井氏です。

 過激な発言、喧嘩腰の物言いで過激な印象が強く、『危険なウヨク』的なイメージで捉えられていると思いますが、実際には至極真っ当なことを言っていましたので。
 政見放送やネット上での対談動画などを見ると、穏やかに、しかし毅然と話していることが多いんですよね、私は、政治に無関心な層に保守派の考えを訴えて行くためにはある程度のソフトさは必要だと思っていますので、普段からこれくらい落ち着いた調子で話してたらいいのに、などと思ってしまいます。
 氏の考えでは『喧嘩を売られたら買う』『やられたらやり返す』くらいの強硬姿勢は必要なのだと……それもわからないではないですけど、普段落ち着いている人が激高すると、『あの人が怒るんだからよっぽどの事なんだ』と受け入れられやすいかな、と思います、どうでしょうかね。
 
 選挙戦機関を通じて、マスコミは桜井氏を徹底的に無視していました。
 主要5候補として、小池、宇都宮、山本、小野の4氏まではわかるのですが、5番目に挙げていたのは立花氏、桜井氏は『いないもの』扱いでした。
 まあ、桜井氏はマスコミに対して至極批判的、そのしっぺ返しと見られないこともないですが、桜井氏の主張することを電波や紙面に載せたくなかったのでしょう。
 後出しじゃんけんじゃないですが、最初から4氏だけ取り上げていれば、こちらとしても文句は付けられなかったのにw 
 しかし、結果は5位。
 まあ、私としては10%くらいまで行って欲しかったのですが、一石は投じられたのでは?と思います。
 さすがに選挙結果の一覧では桜井氏を無視するわけには行きませんが、『敗戦の弁』のような記事ではまだ桜井氏ではなく立花氏を取り上げているのにはあきれます。
 桜井氏の主張することは『日本ファースト』の一言に尽きます、それをことさらに無視し続けると言うことは、今の日本のマスコミは日本の為にならないと言うことを自白しているようなものだと思います。
 
 で、東京都は今後4年間、小池氏が舵取りして行くことになったわけですが、この4年間の小池知事の仕事ぶりには大いに不満です。
 魚河岸の豊洲移転問題で都の予算を大幅に無駄にし、オリンピックの会場問題では右往左往し、前回公約に掲げた『7つのゼロ』は『ペットの殺処分ゼロ』しか実現できていない、コロナ対策でも明確な基準を示せずにいるばかりか、防護服を大量に中国へ送ってしまい医療関係者の負担を増やした、など、正直有能な知事とは言い難かったのです。
 しかし、今回、再度都民の信任を得たからには『圧勝』の結果に奢ることなく頑張って欲しいものです。
 もう一度『都民ファースト』を掲げ直して、そのキャッチフレーズに恥じないような都政を望んでいます。
 
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