(三)

文字数 237文字

 カムラとスークはカウンターの端の席にかけるよう促された。
「どうしたっていうんだい?」
 少し恰幅のいい客が日本語でマスターに尋ねていた。
「ほら、■■よくある技能実習生なのよ、この子たち」
 恰幅のいい客はそう言われて「ああ」と理解した。
「どうしてこうなったのか、■■してちょうだい」
 カムラは、カタコトの日本語でいきさつを話し始めた。



 二人はラオスから来た。カムラもスークも、場所は違うがラオスの山間部の農村で生まれ育ち、現地の学校を出た後、家業の農業を手伝っていた。

(続く)
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