鳳さんと天空橋さん(2)
文字数 951文字
クラス中に嘲笑されたお蔭で、一応僕に対する嫉妬の刃の切れ味は鈍くなった様だ。「どうせ、直ぐ振られるさ……」ってな所なんだろう。
確かにストラーダ隊員は美人だし、頭も良いに違いない。カノジョにするのだったら申し分ないのだろうが、流石にこの性格は何とかして貰いたいものだと僕は思う。
ま、そう言う訳で、僕は仕方なく、クラス中に囃されながらストラーダ隊員と一緒に帰ることになった。確かに護衛と言うのであれば、この方が安全なことは間違いない。
それに女の子と付き合うとしたら、警備隊の仕事を知っている相手との方がやり易い。デートの最中に、緊急呼び出しで帰っちゃうなんて、絶対振られコース一直線だ。
しかし、女の子と一緒に歩いていても、後ろから数人に尾行されているなんて、正直落ち着かないなぁ。あいつら、絶対僕を玩具にして遊ぼうとしていやがる。
「チョ君」
「鈴木挑 です! せめてチョウと呼んでください」
「美人と一緒なのですから、もっと嬉しそうにしなさ~い」
それ、自分で言うか?
「あたくし、本当に、チョウ君に、興味がありま~す」
「はい、はい、犬と似てるんですよね」
「あれは嘘で~す」
「?」
「チョウ君、あなた、この前、何しましたか?」
「この間?」
「SPA-1は、完全にハングアップしていました。でも動いた。あの時、いたの、あたくしとあなただ~け。あなたが、何かしたとしか思えませ~ん」
こいつ、意外に鋭い!
「それに、SPA-1があんなにスムーズに動いたの始めてで~す。そして凄いビーム発射しました。あんなのプログラミングされていませ~ん」
ど、どうしよう? 真実を話すべきか?
「でも鳳さん、僕の能力申請にそんな能力ありましたか? それに、あの時僕は意識を失っていたんですよ。何が出来るって言うんです? 僕以外の人が遠隔操作したんじゃないですか?」
アルトロが僕の替わりに答えてくれた。でも、最近アルトロ、結構一人で勝手に話すなぁ……。
「チョウ君の能力申請、隊長もシンディさんも嘘だと思っていま~す」
そりゃ、小島参謀は嘘だと思うだろうさ、彼女本人が適当に書いたんだから……。
「隊長たちは、チョウ君、能力無いのに、嘘書いた思っていま~す。でも、あたくし、違う思ってま~す。チョウ君、むしろ、能力、隠しているので~す」
確かにストラーダ隊員は美人だし、頭も良いに違いない。カノジョにするのだったら申し分ないのだろうが、流石にこの性格は何とかして貰いたいものだと僕は思う。
ま、そう言う訳で、僕は仕方なく、クラス中に囃されながらストラーダ隊員と一緒に帰ることになった。確かに護衛と言うのであれば、この方が安全なことは間違いない。
それに女の子と付き合うとしたら、警備隊の仕事を知っている相手との方がやり易い。デートの最中に、緊急呼び出しで帰っちゃうなんて、絶対振られコース一直線だ。
しかし、女の子と一緒に歩いていても、後ろから数人に尾行されているなんて、正直落ち着かないなぁ。あいつら、絶対僕を玩具にして遊ぼうとしていやがる。
「チョ君」
「鈴木
「美人と一緒なのですから、もっと嬉しそうにしなさ~い」
それ、自分で言うか?
「あたくし、本当に、チョウ君に、興味がありま~す」
「はい、はい、犬と似てるんですよね」
「あれは嘘で~す」
「?」
「チョウ君、あなた、この前、何しましたか?」
「この間?」
「SPA-1は、完全にハングアップしていました。でも動いた。あの時、いたの、あたくしとあなただ~け。あなたが、何かしたとしか思えませ~ん」
こいつ、意外に鋭い!
「それに、SPA-1があんなにスムーズに動いたの始めてで~す。そして凄いビーム発射しました。あんなのプログラミングされていませ~ん」
ど、どうしよう? 真実を話すべきか?
「でも鳳さん、僕の能力申請にそんな能力ありましたか? それに、あの時僕は意識を失っていたんですよ。何が出来るって言うんです? 僕以外の人が遠隔操作したんじゃないですか?」
アルトロが僕の替わりに答えてくれた。でも、最近アルトロ、結構一人で勝手に話すなぁ……。
「チョウ君の能力申請、隊長もシンディさんも嘘だと思っていま~す」
そりゃ、小島参謀は嘘だと思うだろうさ、彼女本人が適当に書いたんだから……。
「隊長たちは、チョウ君、能力無いのに、嘘書いた思っていま~す。でも、あたくし、違う思ってま~す。チョウ君、むしろ、能力、隠しているので~す」