ＥＸ 森の賢者様
文字数 1,631文字
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特殊イベント『森の賢者との邂逅』が発生します
森の！
賢者様！
どちらに！
いらっしゃいますか！
森の賢者様ですよね！
お会いできて光栄です……？
え？ あ、あれ？
そうですよね……
森の賢者、そう呼ばれていた頃もありましたね……
お久しぶりです、老師
え、えーと？
七森、実は知り合いなのか？
知り合いというか、私の師範ですね
老師、森に引きこもっての成果は如何です？
相変わらずだ
海はやめてくれと懇願されたから、森での実験を繰り返していたが……
やはり成功までは遠いようだ
弟子のひとりとしてお祈り申し上げますよ
うむ
そんなことより、七森
その幼子は、お前の子か？
いつの間に家庭を
冗談が過ぎますよ、老師
貴方ならお判りでしょうに
まあなぁ
だが、それでも驚いたぞ
闇呪術師のお前が光の妖精を使役するとは
この遺跡の跡地にいる、ということは
光の痕跡からおおよそ察していたでしょうに
ここの光の精気が急激に減ったことを感じてな
まあ、お前たちを見れば大体のことは予想がつくが
なあ、盛り上がってるとこ悪いんだけどさ
結局こいつがモリノケンジャ様ってやつでいいのか？
その老師ってのもわけわかんねぇよ
見た目俺と近いようなもんじゃん！
まあ、爺も大概紛らわしいからなぁ
どれ、七森
その妖精子に爺を教えてやってくれ
おや？
笑うところだぞ？
七森が押されてる……
いいぞ、もっとやれ！
さて、老師
この子は私の光の契約妖精のピレ
老師ならお気づきでしょうが、
この遺跡で神聖言語によって封じられていた妖精です
うむ、良い子だ
爺特製はちみつ飴をやろう
子ども扱いすんなよ！
貰うけど！ ありがとう！
ええと、それで、
彼は私の闇属性魔術の師匠で、森の賢者様とも呼ばれる方です
何かの実験魔術の左様で今の姿となっていますが、
実際は云百年生きている恐れ多い方です
何、簡単なこと
水属性魔術をな、使ってみたいのだ
水属性？ なんで？
森爺は水の気配が一番強いのに？
ははは……体質はな、水属性との相性が最も良いのだがな
いかんせん、全くと言っていいほど行使ができんのだ
代わりに他の属性を極めておりまして、炎と闇の属性魔術は一流
無と光属性に関してはもう並び立つ者がいないほどの腕前なのですよ
どーりで！
なぁんか割といい感じの光の気もあるよなぁって思ってたんだよな！
はははっ
光属性を得意とする者は、闇属性と同様に少ないからなぁ
そういった意味では、
希少な闇属性の師に出会えて、私は幸いでした
良い師範だったかは別だがな
そもそも、水属性が使いたいが故の研鑽だったわけだしなぁ
はははっ！
苦労か
苦労はな、さほどしておらん
この言語オタクも同じことを言うだろうがな
学ぶことが楽しいのだよ
そう、
これができた
ならばこれができるかもしれない
もしかしたらこうしたらできるかもしれない
そう考えて身になって行く過程が楽しくてなぁ
そうでなければ、うっかり他属性を極めてなどおらんわ
まあ、その気持ちはとてもよく分かりますね
遺文が読み解けたときの達成感と言ったら……！
待って、うっかりでここまで極める人間？
初めて見たんだけど……
はははっ！
妖精子の初めてになれてなによりだ
