たまおとこじろ ~ご主人様大好き♡~

文字数 6,363文字

ただいま~!ごめんね、委員会の仕事でちょっと遅くなっちゃって。

あれっ、マオは?また吹雪貴くんちに?

うん。吹雪貴さん男の三毛猫だから普段はお家で大事大事されてるみたい。

お外で自由にして貰えるの週に1~2日だけだって。

ふーん、一般猫でも完全室内飼いパターンもあるんだから希少種にしてはかなり自由にさせて貰えてる方なんじゃないの?

いや、希少種だからこそストレスで早死にしないよう適度な自由時間が必要……?でもお外でのトラブルが……

そこの問題じゃなくって!マオを助けて貰ったのも、あたし達が探してた日にお散歩してたのも、ちょうどその週の2回のチャンスにドンピシャだったってことだよ!

これって結構すごいと思うの!

なるほど、それは運命のいたずらを感じ…あー、でも7分の2か。

オスの三毛猫は3万分の1って聞いてからだとインパクト弱いわね……

それにあの二人、カップルじゃなくてただの遊び相手だし運命もへったくれもないわよ。

そっか……つまんない話してごめんね。

ああ、あたしも遊び相手欲しいなあ……

あ、ごめんごめん、つまんないわけじゃないない!

マオが出かける時間が増えたから、寂しくなっちゃった?

うん……そうなの。ここ、やっぱりあんまり他の猫来ないんだ。

ご近所の子も皆、人間になってみたいって好奇心があっても神主さんのことが怖い気持ちの方が大きいみたい。捕まったら三味線にされるって。

うわあ、噂がおしりペンペンから大分パワーアップしてるわ……。

まっ、ここでションボリしてても仕方ないから、お散歩でもしてお友達に会ってきたら?

あっ、今日の分のお散歩はもう終わっちゃったの。
もっかい出てくれば?晩御飯まで時間あるし。

あ、おやつ食べてく?コンビニの新作スイーツ気になって買っちゃったの。

あっ、おやつ食べる!!

でもお散歩はちょっとだけにしとかないと、もしその間にご主人様がお迎えに来たら……

あのね、差し支えなければでいいんだけどさ。

そのご主人様とのなれそめっていうか思い出話を聞かせて貰っても……

う、うん。あんまり楽しいお話じゃないかもしれないけど。

あのね、前のご主人様なんだけど……

 

 

 

もしもし母さん?施設に入るのもう来週からだけど荷造り進んでる?

子猫たちの貰い手もみんな決まった?

あっ、タマミならちゃんとうちで面倒見るから心配しないでね。

ありがとね。おかげさまでもう4匹、里親さんが決まったよ。

まだみんな小さいからもっとタマミの所に居させてあげたかったのに。

本当に申し訳ないねえ……

えっ?4匹ってまさか、こないだ生まれたちっちゃい子たちだけ決まったってこと?

またタマオだけ決まってない状態?あの子だけじゃもう誰も見に来てくれないでしょ。

子猫の時にだって誰にも貰ってもらえなかった余り物なんだから。

余り物なんて言うんじゃないよ。たまおはちょっと元気過ぎただけさね。

今では大分落ち着いているし、とっても良い子だよ。

先に言っとくけどうちはタマミだけで手一杯よ。

それにアタシあの子に引っかかれた傷、ずっと残ってんの。

無理だからね、うちは。

ごめんねえ。大丈夫よ、たまおの里親さんもきっとすぐに見つかるから。

それじゃあ、タマミのことをよろしくね、ありがとうね。

(あたしの兄弟は生まれてすぐに貰われていったし、新しい兄弟が出来たと思ったらまたすぐにお別れになっちゃった。その上ママやご主人様とも……)
心配いらないよ、たまお。きっとすぐに次のお家が決まるさ。

こんなことになってごめんねえ。今まで一緒に居てくれて、ありがとねえ。


\ジリリリリリン!/
あらまた電話。あの子言い忘れたことでもあったのかしら。

もしもし?

小林さんのお宅ですか?瑞江です、マオちゃんを引き取らせていただいた瑞江です。
まあ瑞江さん、わざわざお電話ありがとうございます。

まおたは良い子で居ますか?少しやんちゃな子なのでご迷惑おかけしていませんか?

迷惑だなんてそんな!本当に可愛くて毎日癒やされてます。

でも、少し元気がないような……きっと家族と離れて寂しいんだと思うんです。私が仕事に行く時もずっと鳴いて引き留めようと……。

だからもしまだ貰い手のない子猫ちゃんが居たら、是非うちで一緒にと思いまして。

まおたとうちのこと、気遣って下さってありがとうございます。

でも、残念ながら子猫ちゃんはねえ、他の3匹も皆貰われて行ったのですよ。


他の3匹……?四つ子ちゃんの他にももう1匹居ませんでしたっけ?

あの、子猫というか、中くらいの……あの子は貰い手さん決まってますか?

あらっ!たまおのこと覚えて下さってたんですか!

嬉しいわぁ。本当にあの子のこともお願いして良いのですか?

 

 

 

そんなわけで私もマオと同じお家に貰われたの。
待って、情報が多過ぎて色々脳が追いつかないわ……。
吹雪貴さんもご主人は何人目かだって言ってたし猫としてはよくある話なんじゃないかな……
でもタマも成猫には見えないしマオなんか子猫じゃん、サイズ感が完全に……二人の年の差も気になるし……

それっていつの話?最近?もしかして2代目のご主人様にはものすごくスピーディに捨てられ……

す、捨てられてなんか!!……ううん、捨てられたんだけど……

おばあちゃんの時みたいに、本当にどうしようもない理由があったんだよ絶対!

だって、短い間だったけどものすごく可愛がってくれたし、最後まで残ってたあたしを引き取ってくれた人だし……

う、ごめん……ここまで複雑な事情だと思わなかったよ、なんか興味本位で聞いちゃってごめんね。

ううん、全然気にしない!


……あ、古都夜さん、お客さん来てるよ?猫の子かな……あっ!!

みー……

え?マオじゃんおかえり……あれっ?

めちゃくちゃマオそっくりな子ね、もしかして吹雪貴くんとの子供かしら。

もう、そんなわけないでしょ!

ねえー!あなたはもしかして、ろろちゃんじゃないかな?

たまお!たまおなの!?

助けて、ろろ、道に迷っちゃったよぉ~!

あら、知り合いだったの?うふふ、可愛いわね~。
見て分かるでしょ、この子も弟だよぉ~。

さっき話した、四つ子の末っ子ちゃん!

久しぶり~、もう会えないかと思ってたよ!

み、みー……
あっ、この人間さんは今あたしとマオの面倒見てくれてる古都夜さん。

怖くないから、ろろちゃんもご挨拶してね。

ことや……

ろろの名前は、ロンディーネ=ガンリューだよ。
ロンちゃん!よろしくねえ。
もう、ろろちゃんの名前は「こじろ」でしょ!?

そういうの厨二病って……

ううん、新しいおうちでの名前だよ。

ご主人様が決めてくれたんだよ。

ああ、そっか。あたしとマオはおばあちゃんに貰った名前のまんまで呼ばれてたけど。

「こじろ」ちゃんは、もう「ロンディーネ」なんだ。なんだか寂しいなあ。

新しいご主人様はどう?優しい??

やさしい!!ご主人様大好き!!

いっぱい遊んでくれていっぱい抱っこして撫で撫でしてくれて、おいしい物もいっぱいくれるよ!!

みぃ……ご主人様ぁ……ご主人様のとこに帰りたいよぉ……

ろろちゃん……
ロンちゃん、ここには「人間に相談できる」って噂を聞いて来てくれたのかな?

こわいおじさんに見つかったら三味線にされちゃうのに、それでも勇気出して来たんだね、えらいねえ。

「しゃみせん」はなんだか分からなかったけど、たまおとまおたって名前の猫も一緒に居るって野良のおじちゃんに聞いたから近くまで案内して貰ったの……

まおたは?まおた、しゃみせんされたの?

マオはお友達の家で遊んでて居ないだけよ、三味線されてないから。

ねえロンちゃん、あなたのおうちはどこですか?

地名とか、近くの建物とか、わかること何でもいいから教えてくれる?

電信柱の近く!おうちの前には道があって、車が通るよ。

あとねえ、その道にまーるいフタがしてあるの。

それとねそれとね……あっ!電信柱は紐からぶら下がってた!

の、ノーヒントか。あっ、そうだ!首輪って名前と住所や連絡先も書くわよね??
彫ってあるんだよ!首輪のメダルの裏に……みぁっ!

無い、落としちゃった……ご主人様がくれたお守りのメダル……!

ううぅ……

あああ、泣かないで~!お守りが見つかるように、あとでうちのお守りあげるから……!

どうしよう、タマはロンちゃんが貰われていった先は知らない?
それがね、ろろちゃんを貰った人は「隣町から来ました」って言ってたはずなんだけど……この子が歩いて来れる距離じゃないよね?

聞き間違いか、他の子と勘違いして覚えてたのかなあ?ごめんね、ノーヒントのまんまだね。

う~ん、ロンちゃん最近こっちに引っ越して来たりした?

ぐすっ……

ううん、今日はご主人様の車で来たの……
ご主人様と一緒に来たんだね?

どうして離れ離れになっちゃったのかな?

だって、今日はご主人様と遊びに行くんだと思ってたのに車から出たらこないだ知らないヒトにぐさーってされた場所だったから……痛いのイヤで逃げ出したんだ!

それでいっぱい走ったらわけわかんなくなっちゃって……

ぐさーってされる場所……なるほど、うちの市の動物病院がかかりつけなのね!

子猫が歩いて来れる距離だとあそこしか無いわね。

ちょっと待ってて、電話番号調べて連絡してみるから。

よかった、解決しそうだね。

電話帳取ってくる時間も惜しいからウェブで検索するね、ど・う・ぶ……

あ~!こんな時スマホなら声だけですぐ検索出来たりするのよね?いいなあ~!

悪の神主マンはなんでガラケーから機種変させてくれないのかしら、いっそ104に掛けて声でお調べしてもらおうかしら!

たまおのご主人様はにぎやかだね?
あっ、古都夜さんは違うの、今ちょっとお世話になってるだけで、ご主人様は別に居るの!
えっ……どうして?どうしてご主人様と一緒じゃないの?

なんでちがう人がお世話するの?

そ、それは深いわけがあってね?
みー……ご主人様ぁ……
ほら、ろろちゃんは大丈夫だよ!

ろろちゃんのご主人様にすぐ会えるから、ね!

ロンちゃん!ご主人様お迎えに来てくれるよ!

病院の人もこのこと知っててご主人様の携帯教えてくれたんだけどね、雪待神社に居ますって行ったら、そんな遠い所まで一人で行ったなんてすごいって!

みー!!
それに病院のそばでメダルも拾ったって!それが無いと連絡も貰えないから自分たちで見つけないとって、ずっと必死で探してくれてたんだってさ。

子猫の足でここまで来てるなんて考えつかなかったから、早く探し出してあげられなくてすまなかったって。ロンちゃんすっごく愛されてるねえ。

よかったねろろちゃん。
うん!!

たまおとまおたも早くご主人様に会えるといいね!!

そうだね……早く……

きっと来てくれるよね……

それじゃあ鳥居の外側で待ってないとね。猫の姿に戻っとこう。

やだ!ろろ、ご主人様ともお話したいよ~!

「化け猫だー!」ってびっくりしてご主人様逃げちゃうかもしれないよ?
そんなのやだー!嫌われたくないよっ、猫に戻るー!!

よしよし、良い子だねー。あ、そうだ。

これうちの開運鈴守、ご主人様に渡すからよかったらメダルの横にでも付けてもらってね。

うん!あのね、ことや、今日はいっぱいありがとう!

たまおにも会えてよかった!

まおたにも会いたかったなあ~。

うん。あたしも会えてよかった。

マオにもよろしく言っておくからね、ろろちゃん……

ううん、ロンディーネくん。

あっロンちゃんそこ足元注意してね。
だいじょーぶ!

よいしょっ

みー!

あはは、猫になると更にマオそっくりね~。

あれ?タマは鳥居の内側に居るの?

こっちおいでよ、ロンちゃんのご主人様タマのことも覚えてるかもよー?

あ、あたし……なんだかお散歩したくなっちゃった!

ちょっと、行ってくるね!!

えっ?今から!?ちょっと待って……
にゃ~っ!
 

 

 

……それでね、うっかり電話で「ロンディーネくんが来てるんですが」って言っちゃってて!

メダルが無いのにどうしてうちの子の名前がわかったんですか!?って聞かれちゃってさー。テンパッて「巫女ですから!なんとなく!」って言っちゃったのよ~!

みゃははは、バッカで~!!で?それでそれで??

……あっ!姉ちゃん帰ってきた!遅ぇぞー!!
うん、ただいま。
マオも人のこと言えないでしょうが!

おかえりタマ!ごはん持ってきてるよ。さっきは急にどうしたの?

えっと、なんとなく……
よーし、サイキッカーマオ様がエスパーしてやる!

ろろとろろの飼い主との感動の再会をそばで見るのが辛かったからだろ!

どーだ!当たったろ!!

それエスパーでもなんでもなく、私の話聞いてたから普通に想像つくことじゃない。

今日はそういう設定のヒーローごっこだったの?
そうだぜ!吹雪貴にいちゃんとサイキック探偵ごっこ、めちゃくちゃ楽しかった!!

にいちゃん超頭よくてカッコいいんだぜ!マジで最強の相棒だよ!!

ろろちゃんは迷子になったら一生懸命探してくれるご主人様が居るし、マオにはご主人様が居なくても寂しくないくらいの大切なお友達が居て、いいなあ……。

あたしなんて、ずっとひとりぼっちの余り物だよ。

それ、どういう意味?本気で言ってる?

それに電話の途中でちらっと聞こえちゃったんだけど。

「古都夜さんはお世話してくれてるけどご主人様じゃない」って。

そ、それは……
「ご主人様」なんて呼んでもらうつもりも飼い主気取るつもりも無いけどね、私ってタマにとっての何なのかな。

おやつとご飯運んでくるだけの機械かなんかなのかな。

そんな、そんなつもりじゃ……
じゃあ「ひとりぼっち」なんて言わないでよ、私タマのこと大事な友達だと思ってたのに。
あ……あたし、猫なのに……友達って思ってくれてたの?
当たり前じゃん!一緒におやつ食べてお話して遊んで……それって友達でしょ??

それにご飯もこっちで一緒に食べることもあるし、寧ろもう妹みたいな感覚だよ??

古都夜さん……そうだね、こんなに毎日一緒に居るんだもんね。

変なこと言っちゃって、ごめんね。

いや、いいってことよ。だってロンちゃんとご主人様のラブラブっぷり見てるとセンチメンタルになっちゃうのわかるよ……

タマの昔の話聞いた後だと余計。だから気にしないで。

私もちょっとムキになってごめん。

よっしゃ、これで喧嘩両成敗だなー!
それ使い方合ってるのかな……
なあなあ、俺はさー。古都夜のこと、カーチャンみたいだって思ってたぜ。

俺ちっこくて本物のカーチャンあんまり覚えてねーけど古都夜みてーな感じかなって。


かかか、カーチャン!?こらマオッ!!私まだそんな歳じゃありません!!

四つ子のロンちゃんは素直で可愛かったのになんであんたって子は~!!

なんでだよ!?褒めたつもりだったのに~!!

他の兄弟と比べるのナシだろ悪の巫女オカンめッ!!

サイキックビーム!ミャー!

ビームバリアーッ!

女子高生に向かって母ちゃんは無いわよ、せめてお姉ちゃん!!

うふふっ、あはははっ!

もう、何やってんの二人とも!

あーっ!タマ笑った!やっと笑ったねえ!!

うふふ、機嫌直ってよかった!!

あっこらマオッ!待たんかーッ!!

みゃあーー!!
うふふふ、二人ともそんなに騒いでたら神主さんに見つかっちゃうよ?

あ、そうだ古都夜さん。古都夜さんのお母さんらしき人、まだ見たこと無いや。

あ、うん。ママ、佳久夜さんっていうんだけど、月に帰っちゃった。

なーんてね、まあ、平たく言うと離婚しちゃったのね。

あはは、タマほどじゃないけどうちも色々あったなあ~。

あっ……ごめんね……

ううん、私こそだよ。お互い大変ですなあー!

寂しいこともあるだろうけど、私たち友達だからね、仲良くしようね。

うん、よろしくね!
俺もー!俺もよろしくー!
えへへ、マオも改めてよろしくね。
 

 

 

……ご主人様。お迎えに来てくれるのは今すぐじゃなくてもいいよ……

楽しい思い出がいっぱいできそうだから。また会えたらお話するね。

続く…?
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登場人物紹介

雪待古都夜(ゆきまちことや)

「一度猫飼ってみたかったけど人型ってのが不可思議すぎてモヤモヤするー!」


17歳。猫嫌い神主の娘だが猫は好き。犬は嫌いではないが怖い。

ヒョン!なことから人間の姿になった猫たちの保護やお悩み相談、縁結びなどのドタバタに巻き込まれる羽目に……!?

部活は帰宅部で放課後や休みの日は境内の掃除や授与所の手伝い、そして野良猫の監視と追い出しの仕事を任されている。

巫女と言っても神秘的な聖人というわけでもなく、他人の恋愛話に興味津々なお年頃の普通のJK。スマホを持たせてもらえずガラケーなのが目下の悩み。

好きな食べ物はパンケーキとりんごあめと野沢菜漬け。

得意料理はホットケーキとタンドリーチキン。

まおた

「悪の巫女オンナ!!覚悟しろ覚悟ッ!!てりゃー!!」


年齢は3~4ヶ月くらい。雪待神社に捨てられていた猫の兄弟の小さい方。

呼び名は『マオ』。やんちゃざかりの男の子。

子猫だが最近恋に目覚めて格好良い三毛猫のお姉さんに一目惚れ。でもやっぱり恋愛について全然理解出来ていないみたい。

趣味はヒーローごっこ、お散歩、屋根の上でお昼寝。

好きな食べ物はお魚(特に生魚)。おさしみ最高。人の姿では食べても平気な物が増えたのでカレーライスやハンバーグも大好きに。

たまお

「す、捨てられてなんか!!……ううん、捨てられたんだけど……」


年齢は1歳未満、詳しくはひみつ♡雪待神社に捨てられていた猫の兄弟の大きい方。

呼び名は『タマ』。とっても乙女チックなマオの姉ちゃん。

人間化する際には女の子の見た目になるが実は去勢済の元オス疑惑がある

自分たちを引き取ってすぐに捨てた2代目の飼い主のことを信じて待っている。

趣味は縁の下でお昼寝、内緒の趣味は可愛い生き物探し(狩り)。

好きな食べ物はねずみだったが人間の姿での味覚には壮絶に合わずトラウマになっている。代わりに好きになったものは、カップケーキ等の可愛いスイーツ。

えんじぇる☆まりりあ

「ああっ、と!これは猫の従業員にだけ話してくれた秘密のお話なのでした……!」


年齢はタマとマオの間くらい。ワケあって逃亡中のスコティッシュフォールドの女の子で呼び名は『マリー』。実は近所の猫カフェ『ぷてぃ☆にゃんじゅ』の大人気看板猫だがスレたところはなく、丁寧でおっとり、ふわふわとした優しい性格。

どうしても叶えたい願いがあり、人間になれる神社の噂を聞きつけ古都夜を頼ってお忍びでやって来た。

お客さんが(店内で買って)くれる細長いパウチに入ったおやつと店長が大好き。

写真集好評発売中!30冊限定サイン(足形)本は店内にてお買い求めください♡

吹雪貴(ふぶき)

「大丈夫かい?手荒な真似をしてすまない。怪我は無いだろうか……」


年齢はタマより少し上くらい。吹雪貴と書いてフブキタカシ、ではなく『フブキ』

マオがお散歩中に危ない所を助けてもらい一目惚れした初恋の"おねいさん"。

歌劇団のスターのようなクールビューティーな三毛猫。立ち居振る舞いはまさにおとぎ話の王子様。紳士的で芝居がかった喋り方をする。

元野良で一度保健所に連行されたが、里親に引き取られペットショップに売られ今はお金持ちの家で飼われているというシンデレラキャット(?)。生まれた直後から二転三転の人生を歩んだので年の割に落ち着いているが、年相応にハシャぐ場面もある。

好きな食べ物はメロンと、飢えていた時久々にありついた保健所の安いキャットフードの味が忘れられない。

三毛猫にはほぼメスしか居ないが果たして……!?

こじろ

「みぃ……ご主人様ぁ……ご主人様のとこに帰りたいよぉ……」


体格はやや小さいが年齢はマオと同じ。

タマたちとは別の家に貰われていった兄弟。呼び名は『ろろ』。

新しい家庭では『ロンディーネ=ガンリュー』と名付けられたがその家では『ろろ』とは呼ばれないらしい。

方向音痴で怖がりで甘えん坊の末っ子ちゃん。あざといほどにThe・子猫。

趣味はご主人様のお膝でお昼寝。好きな食べ物はご主人様がくれるおいしい物。

こじろの兄弟達は人間化すると黒と黄緑の毛色だけど実際は基本白黒の長毛猫。いちばん小さくて白の割合が大きい子なので元の家では「こじろ」と名付けられた。

こじろうではない。でも漢字で書くと小次郎。まおたは猫太でたまおは玉男もとい玉緒。

(とら)

「仕方ないけん、耳と尾を触ってみ。作りもんじゃなかろ。」


年齢は不詳。謎の方言で喋るなんとなく古風ないわゆる『のじゃロリ』風のとらねこの少女(ロリババア…?)。

正体は昔雪待神社で飼われていた猫の霊で本物の化け猫。呼び名は『お寅

飼い主達が自分のせいで猫嫌いになったのを知っていたため強い未練を残しながらも再び神社に姿を表すことを躊躇っていたが、猫除けの結界を利用して人の姿でやって来た。

死後の時間の感じ方は現世と違うらしく、神主が代替わりしていたことに気づけなかった。

趣味はいたずら。好きな食べ物はかつおぶし。

シロ

「巫女どのにボクの飼い主を説得して欲しいんだ。」


年齢はタマより少し上。ひねりの無い自分の名前にコンプレックスを抱いている白猫のお姉さん。

自分の名前を隠し通したいので名乗らない主義。

飼い主は何らかのオタクらしい。少し不遜な態度と喋り方は飼い主が大好きなアニメのキャラクターの影響なのかもしれない。

趣味は飼い主の話を聞いてやること、飼い主がパソコンをしているのを邪魔しつつ見守ること。

好きな食べ物は飼い主特製の猫用兵糧丸。

「ぶにゃー!」


汎用アイコンでただのシルエット。全員黒猫というわけではない。

雪待正勝(ゆきまちまさまさ)

「ン猫ォォォオオオオーーーッ!!」


猫嫌いな古都夜のパパ52歳。声がでっかい。

好きな食べ物はパンケーキ。得意料理は肉じゃが。

次回予告(変更の可能性ある)

次のゲストねこさんはロシアンブルー(すごく青い…)だよ!

シンプルエディタで編集したいので登場人物登録だけ先に済ませておくよ!ちょっと恥ずかしいよ!

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