(三)-4
文字数 211文字
郡家君が帰ったあと、私はすぐにお父さんに十円玉を何枚かもらい、お父さんに駅まで送ってもらった。
駅に着くと、最近設置されたばかりの小さい木の小屋があり、その中に青い電話機が置かれていた。
私はその小屋の中に入り、本体とコードでつながっている、傘が上下についているキノコのような物を耳に押し当て、電話機に十円玉を入れた。そしてレンコンのように穴の開いた丸い円盤に指を突っ込んでそれを回し、病院の電話番号を入力した。
(続く)
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