第11話 有線大賞80年代
文字数 2,537文字
私が音楽に夢中になった時代は、レコードとカセットテープが主流だった。初めてCDを聴いた時はすごい違和感があった。今ではわからないが。
CDが発売されたのは1982年。それから5年でレコードシェアを追い越した。
今また、レコードブームだという。すでに大量のレコードは場所を取るので廃棄した。
今はCDさえ聴かない。携帯と小さなスピーカーだけ。
便利だが……
どうしてもヴァイオリンを弾いてみたくて、2駅先のヤマハまで、電子ヴァイオリンを習いに行った。
同じグループにすごい方がいた。
テレビで『おばプリ』という企画があって、ヴォーカルでテレビに出演した。
素人のおばさんが集まりプリプリの曲を演奏する特集。合宿の様子からコンサートまで。
これ、オーディションで選ばれたことになっていたが、ほとんどコネだったらしい。
その方は最後は堂々とMを歌い終えた。
「百万本のバラ」は、ラトビアの歌謡曲『Dāvāja Māriņa』(マーラが与えた人生)を原曲とするロシア語の歌謡曲である。
もともとの歌詞は、画家や薔薇とはまったく関係ない。
ラトビアは、小国ゆえに歴史的に近隣のスウェーデン、ポーランド、ロシア、ドイツなどによって絶えず侵略・蹂躙されてきた。
独立への思いを抱きながらも、多くの時間においてそれを成すことができなかった。
詩人ブリディスは、そんなラトビアの悲劇の歴史を「幸せをあげ忘れた」と表現し、これにパウルスが旧ソ連時代の1981年に曲を付け、女性歌手アイヤ・クレレがラトビア語で叙情豊かに歌ったのが最初だった。
子守唄のように優しく歌いながら、実はそこには民族の自尊心とソ連への抵抗への思いが込められていたのだという。
しかし、当時支配者だったロシア人は、原語のそんな意味も分からず、魅力的なメロディーだけを歌い継ぐこととなった。
ボズネンスキーという男が作詞したロシア語の歌詞では、なぜかグルジア出身の放浪の画家ニコ・ピロスマニを題材とした“悲恋”が描かれ、それをロシアの人気女性歌手アーラ・プガチョワが唄って大ヒットさせたのだ。
日本語でも歌われる「百万本のバラ」などのヒット曲で知られるロシアの国民的女性歌手アーラ・プガチョワさんウクライナ侵攻を批判した夫がロシア政府からスパイを意味する「外国のエージェント(代理人)」に指定されたため「夫への連帯として、私も指定してほしい」と訴える声明を発表し、侵攻を批判した。
プガチョワさんは、侵攻を続けるプーチン政権に反対の立場を明確にした。
プガチョワさんは2009年、60歳の誕生日に当時のメドベージェフ大統領から「祖国功労勲章」を授与された。
ラトビアは、1918年11月に独立を宣言したものの1920年まで内戦状態が続き、1940年には独ソ密約により旧ソ連の領土となりました。
そして、1941年から1945年までナチス・ドイツの占領を経て、再びソ連領となりました。
その間、1940年から1949年にかけて約8万にも及ぶラトビア人がシベリアに流刑され、また多くの国民が難民として国外に亡命しました。
この結果、1939年にはおよそ73%いたラトビア民族は、1989年には52%にまで減少しました。
この詩は大国の犠牲となった悲しみの象徴です。
「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか。」
エストニアでは、ナチの占領期間に1万というユダヤ人が殺され、ラトビアでは約8万5千のユダヤ人が殺されています。
バルトの神話、女神マーラは、ユダヤ人には生も幸も授けず、迫害と死を与えた・・・
1982年
「マーラが与えた人生」は、ロシアのアラ・ブガチョワの持ち歌「百万本のバラ」にかわりました。
放浪の画家ピロスマニが女優マルガリータのホテルの前を花で埋め尽くしたという伝説をもとに詩を創作しました。
原曲の詩のまま、ロシアで訳すわけにはいかなかったのですね・・・
もう少し時がゆるやかであったなら
かたくなまでの一筋の道 愚か者だと笑いますか… 急逝ぐ命を笑いますか もう少し時が優しさをなげたなら… 主題歌「愛しき日々」の一節。 このドラマを見事に表わし、奏でた名曲。 官軍から賊軍へ・・、薩長も会津も日本の将来を憂いだ思いは一緒なのに。 この白虎隊、新撰組、坂本竜馬…。時の流れがもう少し緩やかで あったなら、また違った時代の夜明けを迎えられたのかなと思う。 だって、今の時代はあまりにも意味のない死が多すぎる。 彼らはこんな日本を作りたかったわけじゃないよなって考えさせられた名作です。
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日本中がバブル景気に向かっていた1986年。今となっては死語化した「ハウスマヌカン」をテーマにしたパロディーソング。
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