茶色い毛玉と猫パンチ

文字数 561文字

ねえ、アラン君。

人間と動物の違いってなんだと思う?

急に問い掛けられたアランは、困惑した様子で苦笑する。

分からない? 

そっか、じゃあ教えてあげるよ。

人間の親は、他の動物と違って悪意を持って血の繋がった子供を利用出来るんだ。

悪意を持って、ですか。
と、言うか……自分が食う為に子供を利用するなんて、人間だけだよね。
動物は、沢山の卵を産んで数で勝負するか、卵を産んだらペアで孵化させて巣立つまで面倒をみるか、産んだら授乳して自分で餌を取れるようになるまで面倒をみるとかでしょ?
まあ、言わんとすることは何となくですが分かります。
でも、人間は違うんだ。
貧しい国なら食い扶持を稼ぐ為に年端も行かない子供が危険な仕事に就かされるし、先進国であろうと子供を利用して補助金を毟り取ろうとする。
なんて醜いんだろうね、人間は。
ニコライは、そこまで話したところでアランの目を真っ直ぐ見つめる。
そりゃ、全員が全員そうじゃないよ? 
でも、多かれ少なかれ、人の親は子供を利用する。
自分の利益の為に……ね。
それを聞いたアランは目を伏せ、ニコライは目を細めて息を吐いた。
その点、猫は良い。
例え仔猫に喧嘩を売る奴が居ても、体を張って助けに入るんだから。
そうして、ニコライは「逞しいおかあにゃん動画集」をアランに見せ、動画の声でにゃーちゃんが目を覚ましたと言う。
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登場人物紹介

ニコライ
ぶっとんだ猫好き

アラン
ニコライに振り回される雇われ

みゃーたん
ニコライに溺愛されるロシアンブルー。
つやっつや。

iCAT
猫三昧出来る素敵端末。
猫耳カバー付き。

ヴィエーリャ
 
ニコライの妹。
いわゆるギーク。

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