べらべらしゃべる幼馴染（女性Ｖｅｒ．）

……ねぇ、起きて。朝だよ？
起きてったら……ん～もう、起きろ～！
このバカっ！　いつまで寝てるの？　もう７時半だよ！　
学校遅れちゃうでしょ！　さっさと布団から出る～っ！
……くっ、しぶといなぁ。なんで布団から出てきてくれないのっ！
起きろって言ってるのぉ～っ！　とりゃあっ！
ふふん、やっと布団から出たわね。君は小さい頃からいつもそう。
夜遅くまで起きてるから、朝は低血圧でなかなか布団から出てきてくれないの。
冬なんかは特に『寒い～』とか言っちゃってさ。
毎朝起こしに来てあげてる私の身にもなれっての。
『頼んでない』って、私がお母さんに頼まれてるの！　まったく。
えぇ？　『そもそも不法侵入だ』ですって？　
ちゃんとお母さんの許可取ってます～！　ふんだ。
そうそう、今日のお弁当、君の好きなミートボール入れといたから。喜びなさいよ？
あーあ、いつまで幼なじみにお弁当作らせるんだか。
さっさと彼女でも作って、その人にお弁当作ってもらいなさいよ。
ま、私も自分の分作るついでだから別にいいけどさ。
……って、本当に君に彼女ができたら、ちょっと……焼いちゃうかもしれないかな。
あーもうっ！　なんでもないっ！　
それより、すっごい寝ぐせだね。何その頭。ふふっ、鳥の巣みたい。ちゃんと直すんだよ？
そんな頭の人と一緒に並んで歩きたくないから。
そうじゃなくても最近君、目立ってきてるのにさ。
え？　気づいてなかった？　新入生の女の子たちが騒いでるみたい。
『かっこいい先輩がいる！』って。
新入生の子たち、目どうにかしてるよね。
コレのどこがかっこいいんだか。本当に理解不能。
小さい頃からずっと一緒だったけどさ、君のいいところって特にないよね。

優柔不断だし、ボーッとしてるし……。
そこが魅力だっていう奇特な人もいるみたいだけどね。ホンットどうかしてる。
さぁ、起きたら着替えるっ！　
まさか着替えまで私に手伝えっていうんじゃないでしょうね？
バ、バカっ！　そのくらいは自分でやりなさいよ。しばらく部屋から出てるから。じゃ、ね。キッチンで待ってるから