第26話 ポジショニング
文字数 686文字
聴いてほしいのはダブルギターの、アドリブソロの〈掛け合い〉だ!!
今聴いても、この曲は聴けるなぁ。ライブリハではソロなんていれてなくて。楽屋で「アドリブソロ入れようぜ!」ってなって。
ボーカルが入って曲がサビに戻るタイミングすら「どーにかなるぜ!」って僕が言って、それでこうなった。戻ってくるのは僕のアドリブ。無理矢理戻した。結構大変だったぜ。なにせ、そのときはじめてアドリブソロの掛け合いするの、決めて、さ。決めてから3分くらいしか経ってなかったし。
「ぶっつけ本番のるるせ」と異名を持ったほどだからな、汝は。我とは大違いだ。戻らなかったらどうするつもりだったんだ?
演劇でアドリブは場慣れしてたからそれは大丈夫だと思ってた。
でも、今となっては心的外傷で舞台の上には立てない人間になってしまったな、るるせよ。
うっせ。作家だから、いいの。ウェブ小説家だぜ? 講演をするわけでもあるまいし。
ひとにものを解説したり説明することもある仕事やりながら、そりゃないだろう。
いや、仕事は手伝いだから、って感覚でやってるから。小説書くのが本当の僕だ。
ノベルデイズで架空バンドのフェスティバルやるけど、僕は不参加だ。もったいないことしたな。イベントに参加すればよかった。
まあ、そう言うなって。実際にバンドをやってた経験があったからこそ、参加しなかったんだ。それで良いだろう? 悔やんでる暇があるなら執筆するんだ、るるせ。
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