鈴鹿歌音

文字数 425文字

作者:鈴鹿歌音
2018/03/26 15:53

clanon213

    吹奏楽の音楽1曲で全ての童話が完成するのは事実だ。

    童話の中で王子様がお姫様にキスをするように音楽の中でもキスシーンがある。

    それを知らない後輩に僕はそれを教えている。


    実際、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のような悲恋の曲が多いのだが、「ベンデルとグレーテル」のようなコミカルな曲もある。それを知らなかった僕も相当バカなのだが……。

    僕は、後輩の事が好き。

    しかし、まだキスまで至っていないし、告白すらしていない。エッチな事なんてこの僕がするのは論外だ。

    吹奏楽の曲にも必ずどこかにピローシーンがある。それを理解した上で僕は、アルトサックスを吹く。

    大好きなクラリネットパートの後輩を思いながら僕は、その曲のソロに愛をこめて吹き上げるだ。後輩に思いを寄せながら……。まるで童話の中で王子様とお姫様がキスするように。

    僕のこの思いが届くのは、まだまだ先になりそうだ。

2018/03/26 15:54

clanon213

終わり
2018/03/26 16:02

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