【キャラクターコラボ企画】あなたに質問!【8/31まで】

5-3【キャラBに対する質問と答え】

エピソードの総文字数=2,796文字

・キャラB


「明日雨が降っても、先生には私が付いてますからね」



不幸の雨に咲く妻折笠

○セツカ

性別:女

年齢:1歳

身長:172cm

体重:48kg



忘れ傘の内なる自我が発現した結果生まれた付喪神の少女。

外見や趣味は持ち主に影響される。そっくりそのままではない。



とある大雪の日、電車の手すりに寄りかかるようにして気がついた。

自分が傘だという意識は無くぼんやりと、旅がしたくなって外に出た。

駅構内に放置されたボロ傘に拾って、広がる銀世界を歩き回った。

そして誘われるようにして――本屋の前に立ち尽くした。


彼女は無一文だった。

何も買えないし、何かを読むこともままならない。

生まれた時から、無性に活字を求めていた。

新しい紙の匂いを嗅ぎながら、艶やかな活字を目で追う喜びを。

想像力を働かせ――生きることの素晴らしさを取り戻したい。

ぼんやりと、ただ無意識に佇んでいた。

いつの間にか雪が融けて、小粒の雨が雑踏を打ち付けていた。


傘も差さずに時雨の中を闊歩する男が居た。

自分と同じように本屋を見つけると立ち止まり、

物珍しそうに――ボロ傘を広げたまま動かない少女を見つめていた。

まるで絵画を品定めするように。

彼は自分が濡れることも気にせず、遠慮なく観察を続けていた。

見かねた少女は、ついに自分のボロ傘を差し出した。

――あるいはそれは、『傘』としての本望か。


男は語りかけた。

落ち着いた物腰で一言二言、会話が切り出されていく。

そこで初めて少女は自分の置かれた境遇を整理することが出来た。

自分が生まれたばかりということを打ち明け、養ってもらうことにした。

男は疑うこともせず、その言い分、申し出を快諾する。

住所はおろか、名前すら持たぬ忘れ傘。


まるで雪に佇む花のようだったことから、

少女には雪花(セツカ)という名前が与えられた。



――その男の家には大量の蔵書が無造作に放置されていた。

ジャンルも大きさもまばらな数千冊にも及ぶ蔵書は、

自分自身を磨くために買い貯めたものだという。

セツカにとってここは願ってもない楽園のような場所だった。


男は小説家の職業に就いていた。

聞けば出版のたびに重版が止まらず、

一冊だけで遊んで暮らせるだけのベストセラー作家だという。

彼は次なる題材を求めて街を遊び歩いている最中だった。

こんな悪天候の中、傘も差すことも忘れて。

ならば――私が先生の傘になろう、と少女は言った。

小説家と傘の、奇妙な共同生活がはじまる――。




【夢】

色んな本を読み漁り、外出の際には先生の手伝いをすること。

――そんな生活がいつまでも続いてくれること。


【悩み】

先生が傘を捨ててしまうかもしれないこと。

また置き傘に戻ってしまうことへの不安。



登場作品:【12/3】 ダンゲロスSS(69)スカーレットVS如月真琴

イラスト:ジュエルセイバーFREE

作者:如月真琴

よろしくね、付喪神さん。

なんか、精霊と付喪神って親近感わくかも♪

それじゃあ、質問、いくよー

Q1「(夢に関する質問) もし、世界の時間が止まって、大切な人とずっと一緒にいられるようになったら貴女は幸せかな?」
Q2「どんなジャンルの本が好きなのかな? 本は私も好きだから 気になるんだよね」
Q3「(悩みに関する質問) 大切な人と別れることがその人のためになるなら、貴女はどうするかな?」
Q4「今住んでいる家はどんなところかな?」
Q5「日常的に使う道具は丁寧に扱う?乱暴に扱う? 良かったら長く愛用している物とかを教えて欲しいな」
Q6「好きな食べ物や嫌いな食べ物ってあるかな?」
Q7「達筆? それとも癖字?」
Q8「忘れられない景色はあるかな? これが私のはじまりだー!とか思えたり、どんなときでも思い返すことができる風景だよ」
Q9「今までで一番、嬉しかったことは何?」
Q10「不得意なことは避けて通る?それとも克服しようとする?」

「お疲れ様! これで質問はおしまいだよ。気楽な気持ちで答えてねー」

A1.「仮に時間が止められるようになったら、宙に止まる雨粒を眺めながら永遠の時間を楽しむことが出来るでしょう。……でも、ずっとそのままなのは嫌ですね。私も先生も、それは望まないと思います。世界は回っているからこそ美しい」
A2.「ミステリー小説が多いですね。先生の得意ジャンルでもあります。

  散りばめられた伏線に気付いた瞬間には生唾を飲み込み、それを読み終わってから先生と批評を交わす時間も格別ですね。一粒で二度おいしいので大好きです」

A3.「それは……とても困りますね。でも、先生と結ばれることが無ければ遅かれ早かれ訪れる結末だとは覚悟しています。それからのことは――まだ、答えを見つけられずにいます。ごめんなさい」
A4.「豪勢な一軒家ですよ。先生自身も掃除が行き届かないぐらいの広いお屋敷です。仕事部屋とリビングと風呂場トイレ台所、それ以外は全部書庫で埋まっていますが。新しい本の置き場には困りません。……私の個室はありませんよ」
A5.「意識して物を乱暴に扱うなんて出来ませんよ。……やはり、愛着が湧くのは傘でしょうか。とても他人とは思えなくて、道端に捨てられているものは全て持ち帰ってしまいます。中でも大きな妻折笠を先生のために差しているのですが、自分の片腕代わりなので大切にしています。傷んだら面を貼り替えることも覚えました」
A6.「ファミレスのハンバーグに勝る料理は無いと思っています。……先生は三食を外食で済ませるのですが、高い懐石料理がほとんどなのですね。でも……何故か口に合わなくて、試しにファミレスで食事をしたらビックリするほど美味しかったんです。子供だなって、先生は笑ってました」
A7.「メモを書くと先生にゴミ扱いされて捨てられます。……普段からちゃんと書く練習をしないといけませんね」
A8.「私が目覚めた日、電車は大雪で止まって立ち往生していた。車内は暑苦しくて、窮屈で、出ようと思えば出れるのに、誰もがスマホを見ながら立ち尽くしていた。……私は、そこから逃げ出しました。行く宛も無くて……苦しくて、辛くて……何かに呼ばれて。

先生と出会ったのも、同じ日の出来事だったんです」

A9.「読んでいる小説の主人公が幸せになったとき、私も一緒に喜びます。

   あとは先生と読んだ小説の感想会を行うとき、意見が合うとすごく幸せな気持ちになりますね。滅多にありませんが」

A10.「まだ多くのことを知らなくて……避けているつもりはありませんが、甘やかされて生きているような自覚はあります。最近手料理を覚えようとしているのですが、先生に止められてしまってなかなか進展していません。……私は先生の執筆のお手伝いが出来れば、それだけで十分なんですけどね」
回答は以上です。ありがとうございました。

何だか感傷的になってしまいましたね。人生を見つめ直します。

先生……また手ぶらで雨道を歩いてるんだろうなぁ。

  • ツイート
  • ツイート
  • シェア
  • LINEで送る

TOP