その10 世紀の発見! 『ハムレット』=『花より男子』!?

文字数 1,041文字

◆◆◆オフィーリア・ノート (7)◆◆◆

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レアティーズ可愛いw
でしょでしょw

「いいかオフィーリア、おまえの兄さんはばかだけど、おまえが思ってるほどばかじゃないんだ」ww

あーその声で来たか! 生声で再現されると感動ww
本当にバカな人が言いそうな台詞だよw
ひどw
モデルおれ?w
ちがうちがうちがう、私自身w
レアティーズ、寅さんみたいじゃない?
あっそうか! 誰かに似てると思ったら寅さんだ!! 剣の達人で超美形の寅さん。
超美形なんだw
そこは外せないの!w

いや、別にいいんだけど、『ハムレット』って、ハムレット視点からぐるっと回転してオフィーリア視点にしてみたら、なんだか王道の少女マンガ構図になってしまってびっくりなのよ。ロミジュリより気恥ずかしいくらい王道。もう花より男子。ツンデレの王子様いて、知性派の親友君いて、武闘派で女たらしのお兄ちゃんいて。これって私それぞれの要素ちょっと拡大したけど、もともと原作にあるからね。シェイクスピア先生おんみずからの設定だからね。

じゃ『ハムレット』もう本当ぜんぜん、暗ーい哲学青年が一人でもんもんとする話なんかじゃないね。
うんふつうに萌えw で、最後せつない。
いい話だねー。
いい話ですよー。だから私の小説もいい話でしょ。
誰かマンガ化してくれないかなあ。
アニメじゃなくて?
マンガかなあ。なんか私ネーム書けそうな気がするよ。でね脳内に浮かんでる絵柄はね、松苗あけみ先生。
妄想すごすぎw
ま、レアティーズ出てきてくれて、オフィーリアとの会話が可愛くてコミカルになっていいね。
ありがと。うん、そう、助かる。私には兄はいなくて弟と二人姉弟なんだけど、異性のきょうだいの気安さとか信頼感とか、この小説わりとここから辛い展開になるから、そういうリラックスできる要素があるといいと思って。
それに、当時女の子は基本単独では出歩かないから、侍女のバルバラ以外にも、お城の中までいっしょに行ってくれる人物が欲しかったの。原作だとレアティーズは一幕でパリに帰っちゃって、四幕まで出てこないんだけどね。
こういう会話じたいは原作にあった?
いちおう一幕三場で、オフィーリアがお兄ちゃんとお父さんからダブルで言われてて、「ハムレットさまとは身分ちがいだからあきらめろ。きっと殿下の気の迷いだから。やっちゃう前に別れろ
いやいやいや待って待ってw
ほんとだもん。かなりずばずば言われるのよ。そのへんはシェイクスピア先生容赦ないのよ。
で、オフィーリアは?
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登場人物紹介

宮﨑稲穂(みやざきいなほ/イナホー)

俳優。シアターユニット・サラ専属。旗揚げから全作品に出演し、現在に至る。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「宮﨑哲舟」(てっしゅう)。


実村文(みむらあや/ザチョー)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。NOVEL DAYSでは未村明(ミムラアキラ)名義で執筆。

イナホー

ザチョー

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