その24 改めて、ガートルードという生き方

文字数 345文字

ガートルードさん、最愛の息子をかばって、自分から毒を飲みに行きました。これね、原作の『ハムレット』の上演でもときどき使われる演出だけど、、、
原作だと無理があると思う。
私も。台詞のタイミングがかなり不自然になる気がする。あくまで天然で、知らずに飲んでしまうほうが、劇の流れがいい。
だけど小説ではこっちにしたんだ。
うん。書いてるうちに、舞台化では避けてきた、ちょっと賢いガートルードさんになっちゃった。
それはどうして?
最終回のオフィーリアにつながるんですねー。
ああ、そういう伏線か。
「わたくし、さびしかったのよ。」
それね。
ガートルードとオフィーリアが似ているという話は、原作にあった?
ない。でも、似てるでしょ? 二人とも天然の魔性だし。
たしかに。
ハムレットの趣味わかりやすいなーw
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登場人物紹介

宮﨑稲穂(みやざきいなほ/イナホー)

俳優。シアターユニット・サラ専属。旗揚げから全作品に出演し、現在に至る。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「宮﨑哲舟」(てっしゅう)。


実村文(みむらあや/ザチョー)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。NOVEL DAYSでは未村明(ミムラアキラ)名義で執筆。

イナホー

ザチョー

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