9・思い浮かんだ仏教との関連と、その他の連想

文字数 1,181文字

言葉ではなく、黙示によって示す…というと、
仏教のある説話を思い出します。

自分の書いたラノベの中で、日本に伝わった仏教の中にも
キリスト教の教えが入り込んで伝わった…という考えを書いていたので
それである連想が浮かびます。

仏教の禅宗には、拈華微笑という有名な説話があります。
今回のノートルダム火災の件は、何だかそれによく似てるな…といった感じがします。


・拈華微笑とは

昔々、お釈迦様が説法をする際に、話をする代わりに黙って一輪の花を差し出し捻った。
そして弟子と聴衆は何の事かわからずにポカンとするばかりでしたが、
十大弟子の一人摩訶迦葉(まかかしょう 迦葉、大迦葉とも)は一人その意を察し微笑んだ。
そして、お釈迦様はのちに摩訶迦葉一人に正法を授けた…といった説話です。

この説話は、教えのある種の究極の境地とも言われています。
言葉で示さなくても、心と心で通じ合うといったような…

この時にお釈迦様が何を考えていて、そして摩訶迦葉がどういう事を察したのかは
仏教の大きな謎です。
しかし、この場面を思い浮かべ答えを想像してあれこれ思いを巡らせるのも
仏に近づく禅の修業とされているようです。

答えを探して、色々と思いを巡らしてみる…
ノートルダム大聖堂の火災も、そういった類のものの可能性があります。
そしてたくさん考えて連想を思いつけばつくほど、あなたの考えは神のものへと近づいていく…
そういうものだったりするのかも知れませんね。

それに案外、ノートルダム大聖堂の火災が神の黙示だったとして、
実は後からびっくりするような答え合わせが用意されているのかも知れません。
ただし色々想像してもどれが正解なのか、それが実際起こってみないと理解できないのが
未来を見通せない人間の悲しい所です。

予言とは、実際起こってみないとそうだった事が理解できない…
そういったものだと自分は思っています。

話が逸れましたが、ノートルダム大聖堂の火災について色々想像してみるうちに
あまりに馬鹿馬鹿しくて人に話せないような連想がふと浮かんだりする場合も
あったりするかも知れません。
それはもしかしたら、
神様があなたと秘密の共有をしたがっているサインなのかも知れません。


・秘密の共有

人と親密になりたい時は、
秘密を共有をするといいんだそうです。

そして、ノートルダム大聖堂の火災について考えたり調べたりしているうちに、
何だかおかしいような、信じられないような、人には言えないような連想が
あなたに働いたり、そういう符号を見つけた場合には、あなたは
神と秘密を共有した事になるんだと思います。

そうすればあなたは、神と秘密を共有する、いわば神様と親密な間柄…
と、いう事になるのかも知れませんね。
拈華微笑の、説話の示す通りに…
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