ガイドブック~各話のあらすじ 第1話~第15話

文字数 2,540文字

ガイドブック~各話のあらすじ


 各回ごとの簡単なあらすじを紹介します。これを読んでいただいて、気になった作品があれば、PCであれば右側のリンク先をクリック、スマホは「≡」ボタンを選択してでてきたリンク先をクリックすれば読むことができます。



第1話 四球王

 ドラフト会議で間違って指名されてプロ野球選手になってしまったM。今年で入団3年目の彼は今季がクビになると思っていた。ある日の夜、彼が住む寮に白衣の中年男がやってくる。男は、彼にストライクとボールを見分けることができるコンタクトレンズを渡す。Mはこれを装着してプレーするとめきめき成績が上がり、首脳陣の信頼を勝ち取り、一軍に昇格するが…。



第2話 体重0キロの競馬ジョッキー

 Mは競馬ジョッキーになって10年になる。騎乗技術が未熟でまともに勝ち星を上げられず、騎乗依頼がほとんどない。ある日、白衣の中年男がやってきて、体重調節リングを渡された。これを身に着けて軽量化したMはレースに勝ちまくることになる。Mは中年男に、賞金の半分を渡すとの契約をしたとたんに勝てなくなる…。



第3話 M氏の国葬について~N首相の記者会見

 無名の民間人M氏の国葬が執り行われることを、N首相が記者会見で明らかにした。当惑する記者たちとN首相とのちぐはぐな質疑応答が展開される。



第4話 素人ストリートピアニストの言霊

 20代前半のしがないサラリーマンMは世間のあいだで目立ちたい願望があった。JR高輪ゲートウェイ駅に設置しているピアノを、小学生がでたらめな演奏しているのを目にして、ストリートピアニストを志す。たくさんのユーチューブやツイッターのアカウントを作って、でたらめに演奏した動画を称賛する自作自演の行為をエスカレートさせた。



第5話 お色気蕎麦屋にご用心

 丸の内の某大手一流企業で働くMは、昼食はいつも蕎麦だった。ある日、いつも通っていた立ち食い蕎麦屋が閉店になった。代わりの店を見つけたが、そこは隣にセクシーな女性が座る怪しい店だった。蕎麦を食べて女性と触れ合うこの店では、代金を支払うのではなく、もらう店だった。Mは夢中になってこの店に通い詰めることになるが…。



第6話 人生コマ送りリモコン

 M氏は40歳で妻子のあるごく普通のサラリーマンだった。最近は楽しいことがなくなってしまった。そこに白衣の中年男が現れて、人生コマ送りリモコンを渡された。嫌な時間や退屈な時間を早送りできるこのリモコンを手にしたMは、労働時間、通勤時間を早送りすることで人生が充実してくるはずが…。



第7話 安楽死高層ビル

 高層ビルの工事が始まったが、テナントが決まらずオーナーは頭を抱えていた。デベロッパーは高い収益ビルになるように策を練った。いざオープンすると毎日のように飛び降り自殺が相次いで忌まわしいビルとして話題になった。この話を聞きつけたM記者は取材をするが、真相に迫ることができなかった。



第8話 墓地下BARに集う死者たちの愚痴

 Mは墓地が好きだった。彼は死者に対する関心が強かった。また社会生活になじめないことから死への憧れがあった。そこでこの墓地下に、死者たちとの出会いの場としてBARを作った。ところが、死者たちの話は、Mが抱いていた世界とはまったく異なっていた。



第9話 1㎜ドローン散布計画~秘密がなくなる日

 大地主から広大な敷地を買い上げた青年はそこに研究所兼自宅を構えた。彼は1㎜ドローンを開発し、日本全国にそれを散布し可視化できるシステムを開発した。彼の理想は社会のすべての秘密を撲滅することで、よりよい社会をつくることだった。ところが彼の思惑とは異なり、社会は混乱していく…。



第10話 なかなか注文しない面倒くさい女性客

 Mが営むこじんまりとしたイタリアンレストランに女性客がやってきた。彼女はオーダーをするとき、メニューの料理やお酒にまつわる過去の恋愛話に夢中になり、なかなかオーダーをしない。Mが頃合いを見計らってオーダーを催促すると、逆切れする始末だった。



第11話 東大合格者実績100%予備校の謎の授業

 X予備校は少数精鋭の東大受験予備校で、受験した生徒はすべて合格する100%の合格実績を誇っていた。予備校の教育理念である「生涯にわたって不幸を感じない力を養うこと」をもとに、人気講師Mは指導を行い、この実績を担保する役割を担っていた。合格ラインにギリギリの生徒や、合格にはるかに及ばない生徒を指導するMの秘密の授業とは…。



第12話 モテすぎる男の結末

 会社の同僚Sが愛用しているモテるための液体を、モテない男Mが白衣の中年男からもらった。その液体は関係を持ちたいと思う女性と簡単に関係が持てる効果があった。しかしMにはその効果が乏しかった。Mの自尊心は傷つき、すべての女性を嫌うようになっていった。すると今度は逆にモテるようになってきた。それはどんどんエスカレートしていくことになる。



第13話 台風の渦の中を舞うジェットコースター

 アメリカの航空会社Y社のT社長は脆弱な経営体質の改善を模索していた。その時、日本の町工場で開発された数珠つなぎの球型飛行機を導入し、空を飛ぶジェットコースターとして事業展開したところ爆発的人気になった。そして日本にも導入が決まり、台風時での運行を始めた。



第14話 日本列島の危機~地中を泳ぐパックマン

 日本列島では不思議な地震に見舞われていた。原因は列島の周囲の海域で回遊する正体不明の動く物体が列島の地下に衝突し、穴をこじ開けていることだった。地震研究所と海洋研究所の所長らとN首相とのあいだで会合をもつが、脳天気なやりとりが展開された。やがて列島はプレートから切り離されてしまう。



第15話 東京湾トラフグパニック

 東京湾でトラフグの水揚げ量が年々増えてきた。トラフグは日本の技術力によって万能資源となり、日本の産業構造を変えて急成長を担うようになった。また金融資産としての価値も高めた。日本はトラフグマネーによって世界の市場を独占する勢いだった。しかし、その後トラフグはさらに増え続け関東地方を完全に埋め尽くす大惨事になった。その時アメリカ大統領から提案があった。その内容にN首相は愕然とする。
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