ご先祖さま

文字数 614文字

もう今日で、4日程風呂に入ってない。体が痒くて臭い。世界を震撼させているコロナウイルス軍も、この体を嫌がって撤退するのではなかろうか。

 仙台は立春過ぎたとて、雪は降る。しかし、このところ寒さを感じない。嘘である。風が吹くと寒い。だが、気温は上がってきている。

 寝る前に、ふりかけご飯二杯を食べて罰が下った。胃が少し重い。胃腸が何をしているかは知らない。知らぬが仏と云うが、胃腸が重いのは自分は知っている。仏ではない。

「おお神よ」はたまに聞くが、「おお仏よ」は聞いたことがない。「おお仏よ」に繋がる言葉は「おお仏よ、鎮魂(ちんこん)したまえ」なのか。大体の人が、お墓参りをするときにお願い事をしている気がする。お願い事は、夜空の星や神様にするものであって、ご先祖様にするものではない。

 献花代は馬鹿にならない。一家に供養するだけでも千円はするであろう。コンビニ弁当が2つ買える。野に咲く花を献花にする人も居るようだが、花筒の下の方へ落ちてしまうではないか。野に咲く花では、コンビニ弁当も買えないのだ。神社で千円を奉納する人はあまり見ない。

 1度、山田家の献花に3万円出費したことがある。片方の花筒に1万5千円だ。花屋も当然驚いていた。
 お供えした献花は、まるで南国のパラダイスのようであった。メルヘン墓であった。今思うと、先祖に見栄を張るようなのは(ばち)当たりだろう。

 これで、ご先祖さまがソープランドで豪遊したと考えよう。

 罰当たりだ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み