第11話
文字数 464文字
たかひろは堀木の全身を石鹸で洗いながら、彼の後ろの割れ目に触れていた。
「あっ…たかひろ…そこはダメだよ…」
堀木は快感と恥じらいまじりに懇願したが、たかひろは聞こえないふりをした。
彼は堀木のアヌスのひだを指で執拗に撫でくり回しながら、固く閉ざされた門を少しずつ押し広げようとする。
堀木は自分の身体の最も恥ずかしい部分を何もかもさらけ出し、触れられることで、自分は恋人に愛されていると感じていた。
もっと…もっと、触れて欲しい。
…お前が欲しい。
たかひろは堀木のアヌスから指を離すと、シャワーで彼の全身を洗い流し、浴室から出た。
なんだか、じれったい。
シャワーの湯が熱かったせいか、妙に体が火照っている。
もっと、触れて欲しい。
もっと、お前を感じていたい…。
二人は全裸のままベッドルームに入ると、激しく絡み合った。
ああ、たかひろ……たかひろ!!
お前を愛してる……。
二人は身体をぴったりと重ね合わせながら、ようやく一つになれた快感を貪りあっていた。
満月は明るく二人の体を照らし、壁に映し出された影は二人が激しく愛し合うのを静かに見守っていた。