高城さんがぼくを褒めてくれた・・・
文字数 784文字
高城さん、矢継ぎ早に指示を出していく。
ぼく、横になったまま、じっとこの様子見てる。
死ぬほど体が痛いのに、頭がやたらハッキリしてくる。
高城さんの姿が、ぼくの心に焼き付く。
ぼくは生きてるんだ。
高城さんのおかげ!
でもやっぱり僕の心は・・・
夢の中で・・・
ぼくと遊園地に行こうって言った・・・
先輩のところに・・・
戻っていく・・・
先輩はまだ眠ってる。
眠ったまま、ぼくのことばかり考えてくれた先輩。
涙が止まらない。
先輩・・・
ぼくには・・・
先輩しかいないんです・・・
なにもできないぼくと・・・
いつも手をつないくれた先輩しか・・・
「生徒会長を寮に戻しておいて」
高城さんの声。
ぼくは心からホッとした。
「この女性たちは?」
「この子と約束したから帰してあげて。
ただし!
恥ずかしい写真とビデオをたくさん撮影して、家族や親戚について詳しく聞きだしてからね。
沈黙してれば、ふつうに時は流れる。
余計なことを離せば全てを失う。
おばさんたち。それくらい分らない年齢でもないでしょ」
「会長。金融はともかく、人材派遣は止めてください」
「そうね、サッチー。よく考える」
「会長!」
早智子さんの大声。
「松山君を見てください!」
「サッチー。わたし、バカじゃないから・・・」
高城さんが手短にそう答える。
ぼくの方に近づいてきた。
「治してあげる。心配ないから。
一流の医者も呼ぶし、わたし、東洋医学の心得があるから」
高城さん、ぼくのすぐそばにひざまずいた。
白い膝小僧が、目に焼きつく。
美しかった。
「君はすごいよ」
高城さんがぼくの手を握った。
いつか高城さんに手を握られたことを思い出す。
あの時と同じだ。
あたたかかった。
「わたしには負けるけど・・・」
高城さんの後ろに早智子さんがいた。
ぼくと目が合ったら・・・
背中を向けた・・・
ぼく、横になったまま、じっとこの様子見てる。
死ぬほど体が痛いのに、頭がやたらハッキリしてくる。
高城さんの姿が、ぼくの心に焼き付く。
ぼくは生きてるんだ。
高城さんのおかげ!
でもやっぱり僕の心は・・・
夢の中で・・・
ぼくと遊園地に行こうって言った・・・
先輩のところに・・・
戻っていく・・・
先輩はまだ眠ってる。
眠ったまま、ぼくのことばかり考えてくれた先輩。
涙が止まらない。
先輩・・・
ぼくには・・・
先輩しかいないんです・・・
なにもできないぼくと・・・
いつも手をつないくれた先輩しか・・・
「生徒会長を寮に戻しておいて」
高城さんの声。
ぼくは心からホッとした。
「この女性たちは?」
「この子と約束したから帰してあげて。
ただし!
恥ずかしい写真とビデオをたくさん撮影して、家族や親戚について詳しく聞きだしてからね。
沈黙してれば、ふつうに時は流れる。
余計なことを離せば全てを失う。
おばさんたち。それくらい分らない年齢でもないでしょ」
「会長。金融はともかく、人材派遣は止めてください」
「そうね、サッチー。よく考える」
「会長!」
早智子さんの大声。
「松山君を見てください!」
「サッチー。わたし、バカじゃないから・・・」
高城さんが手短にそう答える。
ぼくの方に近づいてきた。
「治してあげる。心配ないから。
一流の医者も呼ぶし、わたし、東洋医学の心得があるから」
高城さん、ぼくのすぐそばにひざまずいた。
白い膝小僧が、目に焼きつく。
美しかった。
「君はすごいよ」
高城さんがぼくの手を握った。
いつか高城さんに手を握られたことを思い出す。
あの時と同じだ。
あたたかかった。
「わたしには負けるけど・・・」
高城さんの後ろに早智子さんがいた。
ぼくと目が合ったら・・・
背中を向けた・・・