ごとう隼平

文字数 3,055文字

こちらでごとう先生がSSを書きます。他の方は書き込みをお控え下さい。
何が起きてるっていうんだ…

ここはどこだ…

森…?
そうだ思い出してきたぞ

僕は…僕は…

保健体育の授業で…
クラスのうぇーい共を全員残らず大樹に変えたんだ

しかしクラスを滅ぼした罪は重い…

レクイエムにかけたビートルズ…
レコードが擦り切れてる…

何年か経ったと言うのか…
しかしこの森はどこまで続いてるんだ

校舎も森に飲まれ朽ちている。

「誰かいないか!?誰かー!!!」
だれかーあああだれかあああだれかああああ

こだまするばかりだ。

少し歩こう。
森でしょ森!!
心霊と行ったら!!

しかし都内に突如として現れた森!これは当然…
霊の仕業よね!!

霊霊霊!!確実にそう!!そうじゃなくてもそう!!

だめだめ落ち着くのよナナコ!

この前の視聴率…80%
私の目標100%には遠く及ばないわ…

日本全国すべてのお茶の間を卒倒させる!
これが私の掲げた目標じゃない!!
でもそれには…もうただのおばけじゃダメよ。

なんかこうもっと見たことないやつじゃなきゃ
シシガミ的なのとかしげるっぽいのはもうだめね
森って言ったらなんかみんな想像すると思うし

ほーらそんなこと言ってたらあそこの石とか
もののけでコリコリ首かしげてた白いあいつとかに見えなくもないけど…
こんなんじゃ殺れて一人二人ってところね。

Aカメ!あそこ撮って!!
その瞬間TVの前のおじいちゃん100人が昇天した。

goto-jp

あーもう!失敗!下手に殺ると葬式や何やらで減るのよね視聴率。

行くわよ!
そう五十嵐ナナコの番組はそのあまりの視聴率から生放送なのだ!

goto-jp

見つけなきゃ…誰も見たことのないおばけ…
今日こそ日本中を阿鼻叫喚に落とし込むのよ!
目覚めてから二年…学校が無事だったら卒業する頃かな…
幸い子鹿が多く住み着いてる上、薪にも事欠かない。
ビートルズは頭のなかにいる。このまま一生ここで暮らしても…

ん?これは足音…それも人間の!
うっひょおおおおおおおお!!!
なにあれれえええええええ!!!

変な頭!!!変態かよ!!!

だがしかし…使える!!
新種のおばけ、にあなたはなる!!!!
何者かわからないけど、こいつをおばけに仕立て上げ
視聴王に私はなる!!!!

素材として十分!!!なんかちょっと透けてるように見えなくもないしグレーだし!!
うわっうるさっ!
なにこの人!!なに喚いて…

もがっもがもがもが!!あばばばばばばばば
ご愁傷様…私の能力

『真霊企画!』

挨拶代わりに使わせてもらうわ。これであなたはもうおばけ。
私が思うおばけ。
そうね…その、、

よだれ小僧よ!!
あばばばばばば(よだれが止まらない…)

よく見ると後ろにカメラが3台…クルーもいる。撮影!
すべて分かったぞ…これは心霊特番

だがそれがわかったところで先手を取られた…
あの女なにか僕に仕掛けてきたんだ
どうする!?

こうなればもう…戦うしかない!

なぜ…こっちは何年かぶりの人間だって言うのに…
なぜ戦い合わなくてはならないのか

目から熱いものが溢れる。口からも溢れてる。
しかし僕の能力
「ノリウェーイの森」
これは対ウェーイにしかほとんど効果を及ぼさない。
なぜならそんな下ネタ言わないもの。

しかもそもそも女性はみな聖女!
崇め奉る存在!!
だからこそそれを貶めるシモネタを僕は憎むんだ…
女性とは戦えない…

かといってこのままじゃ…
さあほら見てくださいあそこを!

ほら隠れました!20mさきの大木の影!

って隠れさせたのは私だけどね。
そんないきなり堂々と出てきても困るのよ。
恐怖系フラッシュと一緒!
突然バーン!と出てこなきゃね。
泣きながらブラウザの閉じるボタンを連打した記憶…
誰もがあるでしょう。

あの恐怖を日本中のお茶の間に届けるの!
はあ
はあ
はあ

喉が…乾く…

そうか…よだれになって全身の水分が持って行かれてるんだ
このままじゃ脱水症状で…
ほらみてください!あのスライム状のおばけを!

あれで人を溶かして襲うんです!!

きゃああああテレビクルーが!!!
じゅわああああああ

goto-jp

僕はなんて事を…
カメラを愛する人は…
けっしてウェーイなはずないのに…

身体が言うことをきかない…!!
ねえなぜ…こんなことをするんです?

僕は今…あなたの頭に直接話しかけています。

これは特別な力ではありません。

想像力…IMAZINE ALL THE PIEPLE…
そんなの決まってるじゃない!
視聴率99%を取って…
そしたら残りの1%は、何だと思う?
キムタクよ!!!

100%取ったら!!!100%キムタクも見てるってこと!!!

そしたらこの私が『真霊企画』で!!心霊の力でキムタクの心を取り込んで!!
結婚うぇええええええええいいいいいい!!!!!
うぇいうぇいうぇええええええいええいいい!!!
…殺ろう。
そうか…うぇーいは女性にもいたんだな。

しかしどうする?僕の「ノリウェーイの森」
下ネタを喋らせないことにはどうしようもない…

こうなったら…
この番組…

エロ番組にするしかない!!!
うわああああああ!!!
く、苦しいよ…

僕はほんとにもう無理なんだよ…
胃がよじれちゃうんだよ…
どうやったらエロ番組にできるの…
だれか知恵を貸しておくれよ…

ほんと…どうするの…w
ねえ、お姉さん、
妖怪よだれ小僧の本名を聞けたらさ…
視聴率瀑上げだとと思うよ。


キムタクとも結婚できちゃうよ。
僕ね、天に河って書くんだ。
なんて読むか分かる?
ふーん?

天にかわ…

てんごももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももも
ここで23:30!
時間です!
おつかれさまでした!
もももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももも
そしてまた森が広がった

おしまい。

goto-jp

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

名前:白露天河(しらつゆてんが)

性別:男

特殊能力名:ノリウェーイの森

特殊能力:白露天河の聞こえる範囲内(約半径100m)で下ネタを口にした瞬間に発動。下ネタを発した人間は舌が猛烈な速度で肥大化、天空に伸び続け最終的には大樹となる。身体は大樹の養分となり根を張り朽ち果てる。下ネタは天河が卑猥と認識すれば発動。一般名詞(ちんすこう・マンホールなど)も気分次第では危うい。

設定:白露天河は、いまやクラシック・ロックとも言えるビートルズを愛する、心優しい少年だった。クラスの隅でレコードに耳を傾ける。高校生になってもそんな穏やかな日々を望んでいた。
白露天河が初めて能力を発動したのは、高校に入学してしばらく経った1年生の秋。体育の授業でバレーボールが行なわれている最中だった。おとなしくバレーをしていればいいものを、クラスの中心にいるウェーイ系グループの一人が言い出したある提案「サーブを打つたびにAV女優の名前を言っていく山手線サーブうぇええい!」
ウェーイ系男子が次々とAV女優の名前を言っていく。一人、クラスの下層系男子にもサーブは回ったが、なんとこいつは恥ずかしがりながらも女優の名前を言い、クリアしたのだ。ウェーイ系グループに昇格した瞬間だった。
そして天河にサーブが回ってくる。天河は言えなかった。本当に一人も知らなかったのだ。精一杯の作り笑顔でサーブを打った。ざわざわと流れる空気読めない奴の空気。ウェイ系の誰かの舌打ちが、最後に聞いた雑音だったろうか。
気がつくと天河は森にいた。

相手を倒したい動機:静かにビートルズが聴きたい。

名前:"伝説の怪奇リポーター"五十嵐ナナコ
性別:女

能力名:『真霊企画』
特殊能力:五十嵐が収録で訪れた先は必ず心霊スポットとなる。心霊現象を起こす能力ではなく、その先で生じたあらゆる現象が心霊現象としてスタジオやクルー、視聴者に認知される。

設定:三桁を超える心霊スポットをリポートし、全ての心霊スポットから生還を果たした伝説のリポーター。28歳。彼女の出演する心霊特番では、作り物ではない極めて危険な心霊現象が必ず発生し、しばしばクルーは命を落とす。その過激さと迫真性から視聴率は常に80%を超えるが、その実態は五十嵐の能力により生み出された欺瞞的心霊現象である。現場では五十嵐はしばしばクルーや無関係な人々を殺害しているが、それらも全て心霊現象によるものとして世間には認識されている。
最初は視聴率のため意識的に能力を発動していたが、次第に彼女の中での枷が外れていき、いまや五十嵐自身も正気と狂気が曖昧な状態にある。自身が『真霊企画』を発動していることの自覚も怪しい。

相手を倒したい動機:視聴率のため。凶悪な幽霊を成仏させれば視聴率80%は硬い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色