第4話(7)

エピソード文字数 901文字

《お茶の間の皆さん、お待たSE! 2回戦の開け幕DAー!》

 あれから1時間後。俺達は例の魔法陣を潜り、雪山フィールドに降り立った。
 ふっふっふっふっふ。ここでもあの手この手を使って、優星の怖さを広めるぜぃ。

「二戦目こそ、血祭りにあげてやる。血液で染まるのはどんな奴らなんかねぇ」
《あっとここで、本部よりメッセージが届きましTA!》

 対戦相手の入場を待っていたら、ベロリンガル五世が大声を上げた。ぁ訂正、ベロリンガル七世だった。

「ぁぁ? なんなんだよ」
《『前の試合は激しくて、みんにゃボロボロだみゃ。ウチらネコネコさんチームは、棄権しますにゃん』。よって2回戦は、魔王使いチームの不戦勝となりますPYOー!》

 あらら。そっちの1回戦は、実力が拮抗してたんだな。

《いや~、みなさんラッキーですNE。宇宙で一番、キッラーDAっ!》
「てめぇ、ざけんなよ。こちとら、戦えなくてムッカムカしてるんだが?」
《ノンノンっ、それは意味が違うんですYOっ。ラッキーは、不戦勝をさしてはいませんZEっ!》

 なんだ。戦わずに進めたのを、そう表しているんじゃないのか。

「審判さん審判さんっ。どーゆー意味で言ったのー?」
《あのNE。ネコネコさんチームは全員が…………ネコ耳をつけて三毛猫柄のブーメランパンツを穿いた、マッチョマンなんだHO……》

 そんなの目視したら、眼球が腐る。審判キミは、見なくてよくなったのがラッキーだと言いたかったんだな。

「二回戦の相手は、『猫(ねこ)ムキ族』だったのね。あそこは皆が皆ネコに憧れていて、ネコになりきっているのよ」
「ニャンコは、服を着ない。だから、体毛を再現した最低限の物しか着けないんぜよ」
「そーだ思い出したーっ。冬場はみんなが体調(たいちょー)を崩す、で有名(ゆーめー)な一族さんだったねー」

 猫ムキ族、頑張りすぎ。寒いなら服を着なさい。

《とにもかくにも、幸福だったでSU。準々決勝は一時間半後となってますので、再び控え室で英気を養っていてくださいNA!》

 はいNA! そういうワケで、俺たちゃ見事2回戦を突破したYO。
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登場人物紹介

色紙優星 16歳の少年


高知県生まれの主人公。

リリウという神様の聞き間違えで魔王使いになってしまい、おまけに『究極奥義』と呼ばれる力を何個も持ってしまった高校生。優しく他人想いなのだが、彼はとあるセンスが全くないのであった……。

黒真レミア 16歳の少女


魔王、でありながら伝説の勇者の能力を持つ。冷徹でクールな容姿と声音を持つ美少女だが、性格はほわほわでお子ちゃま。『にゅむ』という独特な言葉を多用し、時にはにゅむのみで会話を行おうとする。例「にゅむーむ。にゅむ。にゅむりん」。

なお愛用の武器である聖剣は魔王の天敵であるため、使うと痺れる。

金堂フュル 16歳の少女


伝説の勇者、でありながら伝説の魔法使いの能力を持つ。元気一杯の猫っぽい女の子で、高知県の英雄・坂本竜馬の大ファン。そのせいで『ぜよ』と中途半端に覚えた土佐弁を使い、主人公のことは『師匠』、仲間のことは名前のあとに『先生』とつけて呼ぶ(例えばレミアの場合はレミア先生)。

なかなかにおバカな女の子。

虹橋シズナ 17歳の少女


伝説の魔法使い、でありながら魔王の能力を持つ。大和撫子然とした容姿を持つ美少女であり、主人公の義理の従妹。

重度の怒られ好き。

とにかく変で厄介で面倒くさい人。

茶操ユニ 18歳の少女


伝説のドールマスター、でありながら伝説のプリーストの能力を持つ。キグルミ族という一族の人間で、閉園したテーマパークのキャラクター・二足歩行ウサギの着ぐるみを着ている。口癖は、ミョン。

実はお笑いにうるさく、親戚は某有名人。

プリースト神 年齢不明


茶操ユニが持つプリーストの杖に宿る、プリーストの神様。

実は……。

橙式エイリ 14歳の少女


伝説のモンスターテイマー、でありながら伝説の召喚士の能力を持つ。所謂スケバン然とした容姿と声を持つが、グループ最年少の中学生でみんなの妹的存在。でもレミアやフュルよりずっとまともで、ヤツらの方が妹的存在な気がする。

野菜が大好きで、とても詳しい。

タンザ・クー 年齢不明


橙式エイリの召喚獣で、俳句世界(はいくわーるど)の王女。

タンザが姓で、クーが名。

二万年後に、地球の傍に誕生する世界からやって来た。


色紙育月 16歳の少女


高知県大豊町在住の、優星の従妹。中学卒業と同時に本格的にピーマンの生産を始め、今ではテレビの取材を受けるほどになっている。


薄幸の美少女然とした容姿と、従兄想いの優しい性格が自慢の従妹です! by色紙優星

謎の声 年齢不明


優星にだけ聞こえる、不思議な声。

なぜか正体を明かそうとしない。

リリウ 神様


願いを聞き間違えて、優星を魔王使いにしてしまった神様。

神様の世界で流行しているゲームに夢中で、神様のお仕事はほとんどしない。

とってもダメな、神様(?)な神様。

麗平活美 16歳の少女


ストロベリーブロンドのドリルヘアーが特徴の、優星のクラスメイト。

お嬢様然とした容姿で気品があるように見えるが、非常に活発。実は……。

空霧雲海 16歳の少年


頼れる兄貴系の容姿と性格を持つ優星の同級生であり、悪友であり、重度のオタク。

作中に登場する名曲(迷曲)を作った人。

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