6)自由の都/西條八十

文字数 1,531文字

西條八十の詩



今回『自由の荒野』の章を書くに際して、金子みすゞに親しむ機会を得た。

詩の投稿を始めて直ぐにお手本とする師との出逢いを得たみすゞ。

西條八十との出会いで進化したみすゞのようで、真虫なりの詩「トミノの地獄」を述べておきます。


トミノを男の子とか女の子と捉えるのが一般的なようですが...。



 トミノの地獄 (詩・西條八十)


姉は血を()く、(いもと)は火吐く、可愛(かわ)いトミノは宝玉(たま)を吐く。

 

ひとり地獄(じごく)に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。 

(むち)(たた)くはトミノの姉か、鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。 

叩け叩きやれ叩かずとても、無間(むげん)地獄はひとつみち。 


(くら)い地獄へ案内(あない)をたのむ、 (きん)(ひつじ)に、(うぐいす)に。 

(かわ)(ふくろ)にやいくらほど入れよ、無間地獄の旅支度(たびじたく)。 

春が来て(そろ)林に谿(たに)に、くらい地獄谷(じごくだに)七曲(ななまが)り。 


(かご)にや鶯、(くるま)にや羊、 可愛いトミノの()にや(なみだ)

()けよ、鶯、林の(あめ)に 妹(こい)しと声かぎり。

啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、 狐牡丹(キツネノボタン)の花がさく。


地獄七山(ななやま)七谿(ななだに)めぐる、 可愛いトミノのひとり旅。

地獄ござらばもて()てたもれ、針の御山(おやま)留針(とめばり)を。

(あか)い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに。



齢とともにガタガタになる身心の女性は多いけれど、

摂生できない若い女性もガタガタの体になるけれど、

これは女性にかぎらず、世界も社会もそうでしょう?


即ちトミノには女性や男性も含むけど…広く捉えて、

この世界は、この荒野には宝が埋まって満ちている、

が埋れた荒宝野(とみの)(あなが)ち間違いでもないでしょ?


真虫の読みかたは自由の都の流儀です(念のために)、

これがテリトリー読みになると、利害が係ってきて、

敵味方に分れて罵りあい・憎みあい‥世界は荒れる。


地獄へ落ちろー、お前こそ地獄へ行けや‥戦争にも。

戦争はイヤ‥それで黙ってて自分だけ地獄に行くか?

どうしていいやら...西條八十にも分らなかったのか?


結局、軍国主義の社会風潮はどんどん加速していき、

可愛いトミノを苛めて宝玉を吐き出させようとして、

原爆を落とされるまで僕たちの日本は世界を荒した。


西條八十がトミノの地獄で予言したとおりになって、

あなたは日本の今後に正義の軍隊をどう思いますか?

八十が予言したころと現在とでは⋯どう違いますか?


正解が分かっていたらあなたは回答しているでしょ?

回答が分からない‥だからどうする?問うてるんだ!

分からない者は黙ってろ‥と云うなら害悪の徒輩だ。


正解が分かっていたらみすゞは命を大事にした筈で、

黙っているときは原爆を浴びたように地獄へ落ちる。

正解が分かっていない人たちの発言こそが大事だよ。



一人ぼっちになってから、泣いて呼んでも遅いんだ。


金の羊には助け逃がしてくれる超能力が宿っていた、

だけどもう超能力を失って巾着の使いみちしかない、

奇跡を信じても駄目って云ってるかも知れませんね。


可愛い声で一世を風靡した鶯も既に落陽でしょうね、

鶯の超能力も役立たずなら地獄行きを避けられない、

2月6日の今日は春、地獄への道にも春はあるんだ。


なお、鞭の朱総(しゅぶさ)テリトリーで使われるのでしょう。

自由の荒野で使うことなく、使う必要もありません。


西條八十の予言は当たったと言うしかないみたいで、

さあ、どうする?自由の荒野は未来が明るいのです。



#腐貴  #配剤・采配  #共生浪漫 #公共電波 #NHK

2022/01/29 14:17

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登場人物紹介

壽佐袁(すさお)

ここ「ちょっと待って! / 架空」の牽引役(語り部)を務めます。

阿龍門 稜(おりゅうと たか)の(です。その時点・時点のの年齢に関係なく、つまり幼時期・青年期・老年期はもちろん、生前も死後もこの顏でとおします。

幼君真虫(まむし)


気にしない人は気にしない幼君なんだ!

双子だったって…口癖、直すのかなあ!

クリス AB²


 語り部 クリスAB²

スフェ-ン AB²


 語り部 スフェーンAB²


アンバー AB²


 語り部 アンバーAB²

子供ゲストⒶ


中身は小説ごとに別人で、不特定の人物を想定


子供ゲストⒷ


中身は小説ごとに別人で、不特定の人物を想定

子供ゲストⒸ 


子供ゲストⒹ

女性ゲストⒶ


中身は小説ごとに別人で、不特定の人物を想定しております

男性ゲストⒶ


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男性ゲストⒷ


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ゲストⒶ:無性別


中身は小説ごとに別人で、不特定の人物を想定しております

ゲストⒷ:無性別


中身は小説ごとに別人で、不特定の人物を想定しております

阿龍門稜(おりゅうと たか)


ここ「fudoki]全体の文責です。

至らぬ点は多いと思いますが、都度努力して直してまりますので、よろしくお願いもうします。

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