第4話-②
文字数 542文字
・・・・・・朝が来た。
目が覚めると、真女子、まろやの姿はなかった。
誰もいなかった。
私は寝間を出て、離れにいる庄司殿のもとへ飛び込んだ。
私は、これまでの経緯を洗いざらいすべて、
庄司殿に伝えた。
幸い、庄司殿の奥方は怪異にくわしいところがあった。
私は藁にもすがる思いで、法師のもとを急ぎ訪ねた。
私はいくらか包んで、繰り返し頭を下げた。
法師は満面に笑みをたくわえ、カカカと笑うので、
私はようやく人心地ついた。