捨てられたリンネの書

文字数 727文字

かの王は言った、神の前座リンネは魔獣の肉体で作られた転生者が進化した姿だと。

これは人がかつて捨てた救いを再び願うことに対する代償だ。

最初は希望として天星者は在るが、後に臨嶺期、黎明期という絶望へと変わる。

しかし、その者たちに真実の名を明かしてはならない。
祝福と呪いの狭間にいる者に真名を教えるだけであってもその存在を今よりも更に高みの星盃期へと確立させてしまうから…………



かのものの名は、暴食のリンネ
別名、暴食の嵐神

その聖域は、暴食聖域。
それに囚われたものは、不壊の牙の壁に喰われるだろう。

星のあらゆる命を喰らい、嵐によって残る大地は荒野のみ。
その者の隠すべき真名は、ステラ・モルゴース・ラオコーン。





かのものの名は、色欲のリンネ
別名、色欲の地母神

その聖域は、色欲聖域。
それに攻撃を与えるものは、かの聖域に取り込まれるだろう。

星の核に根を下ろし、大地を根源から枯れさせる、残るものは白い骸のみ。
その者の隠すべき真名は、オラクル•ビィビィアン•ダンテ。





かのものの名は、嫉妬のリンネ
別名、嫉妬の雷神

その聖域は嫉妬聖域。
それに囚われたものはリンネに認められたもの、囚われたものの力を模倣し怪物は自身の力とともに更なる高みへと至る。

星の地軸を破壊する雷(いかずち)を使い、世界を変革させる。
それについてこないものは死と共にどこかへ行くのみ。
その者の隠すべき真名は、マーハウス•マンダラ。





強欲のリンネ
別名、強欲の破壊神

その聖域は強欲聖域。
それは、リンネ自身がなかったものを奪う壁、その積み重ねでかのリンネは最果てへと至る。

異次元にまで影響を及ぼす、空間を終わらせる熱を使い、かのリンネは数多の星を一つにする。
その者の隠すべき真名は、ジン•ゴルディアス•ランスロット。


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