後書き

文字数 910文字

こんにちは。上総水穂です。
私自身初となる長いお話がようやく終わりを迎えました。
目標となる8万字には到達できませんでしたが、無事に終わりを迎えられたことに今はホッとしています。
初めての中編小説ということで、拙い部分はたくさんありましたが、最後まで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。

どのキャラにも愛情を注いで執筆しましたが、ある意味思い入れが強いのが鵺組です。
翠に関してはすぐにネガティブになる子で、書いている時はこちらがその感情に飲み込まれて辛い時や筆が進まないことが何度も(苦笑)
でも、翠は光陽と出会って救われた子です。光陽とうまく噛み合った時には筆がよく進む(笑)
よくも悪くも翠にとって光陽が全てなんだと思います。
対照的にとっても書きやすかったのが皇后香子です。
翠と違いくよくよ悩む前に全ての感情を吐き出すキャラクターになりました。
けれど、帝の前では一人の乙女になる。
そんな可愛らしさが皆さまに伝わっていればいいなと思います。
そしてもう一人の鵺組、水月はこの作品一のイケメンです(笑)
本当に紳士だなと感じながら書いていました。

翠も光陽も自分の気持ちをこじらせた二人です。
周りから見れば早くくっついたらいいのにというもどかしい気持ちがありますが、そうは簡単にいかないのが恋愛という物かなと勝手に思っております。
この話はこれがほんの序章です。
この先二人はハッピーエンドを迎えられるのか、続編をお待ちいただければと思います。
また、銀鬼国もカマイタチの脅威が去ったのみで白牙国の脅威は残っております。
ガシャドクロも目覚め、銀鬼国が今後どうなるのか、その点も楽しみにしていただけたらと思います。

続編についてですが、私の頭の中で考想はあるのですがプロットにはまだ起こせていない状況です。
なので、百鬼夜行物語の次のお話を書くまで充電期間に入らせていただきたいと思います。
年末年始、仕事がお休みになるそのタイミングでまとめて書けたらいいなという淡い期待をもっております(苦笑)
その時を今しばらくお待ちください。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

翠(すい):17歳の鵺。力を一部しか使えず、自分に自信がない為、身分や立場にこだわるようになった。身の丈にあった生活をすることが夢であったが、大好きな従姉に請われ、従姉を支える為に出仕した。現在、皇后付き兼帝付きの侍女をしている。幼少期に助けてもらって以来、光陽に恋心を抱いているが、大人になってからは距離を取るようになった。

光陽(こうよう):22歳の鬼と妖狐のハーフ。仕事には真面目であり、現在近衛左中将の地位にある。帝とは乳兄弟で、帝が心を許せる数少ない相手。天然たらしな為、宮中にいる時は周りに女性がいることが多い。が、本人は恋愛に疎く、友情の恋愛の違いが分かっていない。狐の性質が翠に向かいやすく、翠をからかって遊ぶことが好き。皇后からは嫌われているが、自身も皇后を苦手にしている。

有比良(ありひら):銀鬼国の今上帝。この国で最強の鬼で22歳。光陽とは乳兄弟で光陽を信頼している。クールで寡黙だが皇后を溺愛している。後宮には約100人の妃がいる為、光陽からは「ムッツリスケベ」と呼ばれている。

香子(かおるこ):鵺で翠の従姉。皇后として有比良を支える。翠のことになると猪突猛進になりがちで、はっきりしない光陽が嫌い。隙あれば光陽を呪い殺そうとする。

水月(みづき):翠の幼なじみの鵺。鵺としての力は弱いが、配達屋としての地位を確立。貴族からの信頼も厚い。翠が好きだが本人にはこれっぽっちも伝わっていない。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み