独り身異世界転生ぶろぐ1

文字数 699文字

 コロナ禍の休日。
 「密にならなきゃ良い」と思っている奴らが多いのか、キャンプ場は幸せそうな家族だらけ。
 如何にも買ったばかりな綺麗なキャンプグッズ、子供を育てつつ高いものを買える財力、羨ましいものでございます。
 さて、そんな幸せな方々から離れに離れ、ただ山歩きを楽しもうと思っていたら、 何か死んだ。

 何か死んだ、もとい死んだ


 ラノベ的展開キタ――(゚∀゚)――!! とも言える。
 むしろ、そうとしか言えない。

 異世界の神と名乗る何か。
 異世界の神により語られる「元の世界で死にました」から始まる説明。
 そして、スキル付与のお知らせ。

 泣きわめく子供と、子供だけはと叫ぶ大人。
 無視して話を進める異世界の神。

 何が起きているのか分からないが、政府のコロナ対策よりは分かるかも知れない。
 まあ、それ系の小説を嗜んでいたらではあるが。
 それから、異世界に野放しにされ、仕方がないので「ステータスオープン」と唱える。
 安定のレベル1と皆に与えられたスキル、自動翻訳。それがなきゃ、難易度上がりまくりだ。

 そして、異世界の神が語った「今までの人生で考えたことのある呪文を使える」と言うチートみのある話。それも、事実だった様だ。

 とりあえず、防御力アップの呪文を唱える。
 リア充に絡まれるのは嫌だから、隠密系の呪文を唱える。
 リア充、普段は無視する癖に、困った時だけ利用しようとして来るから、この呪文は考えておいて正解だった。色々と使えそうだ。

 一方的に観察できるのって異世界では有利。
 まあ、どれだけの時間呪文の効果が続くかは謎だし、今の内に距離を取りますか。
 それにしても、夫婦の仲って儚いな。
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登場人物紹介

独り身さん
 
ソロキャンプを楽しもうとしていたら、何か死んで異世界転生した人。

社畜さん
 
休日に上司命令でBBQ強制参加の上、下戸だから運転させられたお疲れな人。

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