第43話  鈴音〜りんね〜

文字数 1,377文字



 鈴の音と書いて、りんねと読みます。
 作中の大事な小道具である鈴と輪廻転生の二つの意味があるタイトルなわけです。

 この話はほんとは作中のエンデュミオンが主役のダークファンタジーのシリーズの番外編でした。本編は完全にいろんなとこのR指定にひっかかっちゃうやつなので、載せるとしたら、ノクターンとかですかね。ノクターンとムーンライトノベルズ、どっちが女性用なのか、いつも覚えられないw
 魔界の王と王子の倒錯した痴話喧嘩ですよね……いつも、けっきょく痴話喧嘩の話です。まわりが巻きこまれてすごく迷惑するという。
 出門さまっていうSFファンタジーがあるんですが、あれに出てくる竜羽(りょうう)先生も、この話のキャラクターです。気に入ったんで、別シリーズで重要な役に……。
 こんな感じで僕の話はシリーズからシリーズへ、次々と増殖していきます。で、書ききれなくなるというw
 出門さまは3話めまで書いてて、ほんとはそのさきも続くネタがあるにはあるんですが、3話でも切りがいいので、いちおうの完結にして三部構成で出してもいいかなと思います。

 とにかく、鈴音のほうがオシリスの前に書かれてて、書いてる途中でタクミが気に入ったので、そのまま次からの主役になったのでした。

 SFのミステリーは凝った仕掛けができるので、その点も見どころ。
 鈴音も二章くらいで一つの謎が解かれ、そのあと二回くらい「えッ?」というところがラストまでにあります。
 言っちゃうと、この話の最初の発想はサリーがモノレールの駅構内で、ある人物を前にして「君も…………だったのか」と言うセリフ。あれを言わせたかったんですよね。…………の部分は伏せ字です。ネタバレになるんで。読んだことのあるかたは、「ああ、あのセリフか」とすぐにわかるんじゃないでしょうか。
 以前、読者のかたにアレはズルイって言われたんですが、細部まで読めば、ちゃんとヒントも何度か出してるんですよ。ミスリードがうまいだけw

 このイラストは鉛筆画で描いてたころの最後のほうの絵なので、クオリティもそこそこあり、構図などもけっこう気に入ってます。鉛筆で光の表現ってすごく難しいんですよ。宇宙に輝く青い地球とか、デジタルだと簡単なんですが。

 文字なしのやつは、こちら。
 ちょっと彩度濃くしてます。
 父上はですね。蛇神族なので、ヘアスタイルにこだわりがあって、男女問わず、長く伸ばした髪を複雑な形で結うのが一族の習慣です。父上って誰って? それは読めばわかりますw




 『鈴音〜りんね〜』
 23世紀の月面都市。崩落事故をきっかけに、月の周辺の衛星コロニーで、奇妙な病気が流行りだした。それは多くの人たちが自分のことを『エンデュミオン』という少年だと主張するという神経症だ。
 原因を究明するために、宇宙でただ一人のトリプルAランクのエンパシストであるサリー・ジャリマが乗りだす。
 この病気の根底に関与する少年がいることがわかり行方を追ううちに、サリーは月政府の陰謀に巻きこまれていく。
 魔王と王子の倒錯した愛の物語。

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