5節「勇気ある前進 2」
文字数 1,716文字
悩みの真意を知ることはできません。
けれど……
彼の良いところを伝えられるのは今、私だけ。
お節介化もしれないけれど、その想いを精一杯言葉にして行きます。
それを思い返していたら、自然とこの言葉に行き着いてしまいました。
おかしくない立場です。
沈黙が続くに連れて、「やっぱり出しゃばらない方が良かったかな……」という後悔が、だんだん大きくなって行きます。
意思で破ってくれました。
彼のその変化を見て、私も自然と顔が綻びます。
正直、嬉しさより安堵感の方が大きくはあるのですが……。どんな形であれ、私はキラキラしている彼が好きなのだと、改めて認識する瞬間でした。
切り替えの早さも夢月くんらしいところです。
意気揚々とお店を後にしました。
私にとっては初めての経験です。
心配と不安感はゼロではないけれど、
新しいことを知れるのは悪くない。
そう思っている私がいるのも感じていました。
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