解決しないと思う。。。

文字数 479文字

「え、まだ続けるの? ダイエット」

 如月さんが 顔を顰めます。

「何で? 目標の数字まで、体重 落ちたんでしょ??

 唇を引き結ぶ睦月さん。

「─ 減量前に、会っていた知り合いがね…減量後の私を見ても、痩せたねって言ってくれなかったんだよね……」

「ああ」

「これって…私の痩せ方が まだ足りないって事、だよね?」

 睦月さんの肩に、如月さんは手を置きました。

「ダイエット続けても…それって、解決しないと思うぞ?」

「何で…?」

「誰しも他人の体型なんて、ざっくりとした感じでしか覚えていなから…よっぽど体型が変わらないと、めったに会わない様な人なんて 気づかないって。」

「…」

「いっそ…デブってみたら?」

「─ 痩せたいと思ってるのに、なんで太らないといけない訳!?

「極端に太れば、体型が変わった事に、気づいてもらえるよ?」

「は?!

「相手の記憶にデブった姿を焼き付けてから 今ぐらいまで減量すれば、痩せたって言って貰えると思うんだ」

「そう…か……」

「─ ほんの冗談なんだから、本気にしない様に。」
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